「ドウシンタケ」の版間の差分

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== 類似種 ==
[[ミヤマタマゴタケ]]では、ドウシンタケに比べてかさがより淡色を呈することが多いが、時には本種そっくりの灰褐色となる場合もある。ドウシンタケに比べて一般に大形で、かさの周縁部の条溝がずっと短い(幼いものでは、かさの周縁部が内側に巻き込んでいるためにほとんど確認できない)こと・ひだが暗灰色~暗褐色に縁どられないことなどによって区別できる。[[ツルタケダマシ]]は柄が白っぽく、ひだには暗色の縁どりを持たない。また、[[クロタマゴテングタケ]]は非常にまぎわしいが、やはりひだに黒っぽい縁どりを欠くことや、かさの周縁部に放射状の条溝を生じないことなどによって区別が可能である。
 
中国産のドウシンタケをサンプルとし、[[DNA]]の[[ITS]]領域を対象とした分子系統解析結果によれば、本種は[[タマゴタケ]](日本産のサンプル)や[[タマゴテングタケモドキ]](日本産のサンプル)などと近縁な位置にあるという<ref>Zhang, L., Yang, J., and Z. Yang, 2004. Molecular phylogeny of eastern Asian species of ''Amanita'' (Agaricales, Basidiomycota) : taxonomic and biogeographic implications. Fungal Diversity 17: 219-238.</ref>。中国(四川省)から記載されたアマニタ・ユアニアナ (''Amanita yuaniana'' Z. L. Yang) は、外観上も分子系統学上もドウシンタケにごく近い種であるが、かさの表面に放射状に濃淡のかすり模様をあらわす点で区別される<ref>Yang, Z. L., 1994. Studies of genus ''Amanita'' from southwestern China (I). Mycotaxon 51:459-470.</ref>。
 
== 食・毒性 ==
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== 名称の由来 ==
和名の「ドウシン」は、粗末な衣を身につけた托鉢を意味する、新潟県(北蒲原郡)の方言である<ref>松川仁、1980.キノコ方言 原色原寸図譜.東京新聞出版部. ISBN 9784808300302</ref><ref>奥沢康正・奥沢正紀、1999. きのこの語源・方言事典. 山と渓谷社. ISBN 9784635880312</ref>という。本種はまた、新潟地方では古くから食用にされていたといわれている<ref>今関六也・本郷次雄(編著) (1987). 原色日本新菌類図鑑(Ⅰ)(I). 保育社. ISBN 4-586-30075-2.</ref>。また、学名の''esculenta''は、[[ラテン語]]で食用になるという意味である。
 
== 関連項目 ==