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チーズケーキの起源は古代[[ギリシャ]]までさかのぼり、[[紀元前776年]]の第一回[[古代オリンピック]]の期間中、アスリートたちに振る舞われていた。ギリシャのチーズケーキをヨーロッパ中に普及させたのはローマ人であるが、現在のチーズケーキとは味も見た目も異なっていたようである。
 
現在のような'''ベークトチーズケーキ'''の起源は、中世前期[[ポーランド]]の[[ポドハレ地方]]にあるといわれる。[[ポーランドの食文化#ポーランド人の食べ物#乳製品|トゥファルク]]という名の、生乳を軽く発酵して酸味のある真っ白なフレッシュチーズをふんだんに使用したチーズケーキ'''セルニック'''は、ここの住民で[[]]([[ポーランド語]]でグラル)と呼ばれる[[スラヴ]]系の山の民(グラルは文字通り「山の民」の意味)の郷土食であり、ポドハレ地方では現在でも各家庭のお茶菓子として日に数回も食べられている。トゥファルクを使うと酸味があるため、一般に知られるチーズケーキのようにレモン果汁などを加える必要がなく、実際にレモン果汁を加えないのが本来のレシピである。
 
数世紀のちに、チーズケーキは、ポーランドからの移民(とくに[[ポドハレ地方]]の近くの大都市[[クラクフ]]からの[[ユダヤ人]])が持ち込んだレシピを元に、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]に出現する。1872年には、[[フランス共和国|フランス]]の[[チーズ]]、ヌーシャテルを再現しようとしていた牛乳屋が、[[クリームチーズ]]を新たに開発した。