「政府の長」の版間の差分

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===同輩中の首席か内閣の支配者か===
憲法によって政府の長に認められた権限の範囲および領域射程は異なる。古い憲法によっては(例えば、[[オーストラリア]]の1900年の憲法典や[[ベルギー]]の1830年の憲法典)、首相職について全く言及しないものの、その職がやがて正式な憲法上の地位を伴わないまま事実上現実化した。憲法によっては首相を[[:en:Primus inter pares|primus inter pares]](同輩中の首席)とし、[[フィンランド]]やベルギーにおいては依然として現にそのような実務である。しかしながら、その他の国々おいては、首相を内閣制度における中心的で支配的な立場とする。例えば、[[アイルランド]]の[[アイルランドの首相|首相]]は、議会の解散をいつ求めるかを単独で決定することができる。他方で、他の国々においてはこれは内閣の決定事項であり、首相はその一員として提案に対し票を投じるに過ぎない。[[:en:Constitution of the United Kingdom|英国の憲法]]においては、首相の役割は、しばしば各人の個人的魅力や個性の強さを基礎として発達した。例えば、[[クレメント・アトリー]]に対する[[ウィンストン・チャーチル]]や、[[ジョン・メージャー]]に対する[[マーガレット・サッチャー]]の例がある。
 
多くの国々において個人的な指導力の強化に伴い首相自身が「準大統領的」なものへの変化したと主張される。その理由の一部は、議会にではなく指導者とその命令に焦点を当てたマスコミの政治報道と、首相への権限集中のためである。そのような主張は最近の2人の英国首相に対してなされた。[[マーガレット・サッチャー]]と[[トニー・ブレア]]である。また、同様の主張は、[[カナダ]]の[[ピエール・トルドー]]首相や[[西ドイツ]](後に統一[[ドイツ]])[[ドイツの首相|首相]]の[[ヘルムート・コール]]に対しても、その在任中においてなされた。