「オレンジの種五つ」の版間の差分

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SHを出し抜いた女性
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== ホームズを出し抜いた女性 ==
「オレンジの種五つ」には、「これまで4回失敗し、そのうち1回が女性 ('''a woman''') によるものだった」というホームズの発言がある<ref>原文 I have been beaten four times – three times by men, and once by a woman</ref>。このホームズを唯一出し抜いた女性は、「[[ボヘミアの醜聞]]」に登場する[[アイリーン・アドラー]]のことだと考えられている<ref>増永浩之「失敗」『シャーロック・ホームズ大事典』小林司・東山あかね編、東京堂出版、2001年、321-322頁</ref><ref>翠川こかげ「アイリーン・アドラー」『ホームズまるわかり事典 『緋色の研究』から『ショスコム荘』まで』平賀三郎編著、青弓社、2009年、12-14頁</ref>。
 
しかし、「ボヘミアの醜聞」冒頭にはアイリーン・アドラーのことを、ホームズはいつも「あの女性 ('''the woman''')」と呼ぶ<ref>原文 To Sherlock Holmes she is always ''the'' woman. I have seldom heard him mention her under any other name.</ref>という記述があるため、別人のことを指すとする解釈もある。この別人説では、女性 (a woman) とはホームズが失敗した「[[黄色い顔]]」の事件に登場する、エフィー・マンローのことだとしている<ref>ギャヴィン・ブレンドの説。 - コナン・ドイル著/ベアリング=グールド解説と注『詳注版 シャーロック・ホームズ全集3』小池滋監訳、筑摩書房〈ちくま文庫、1997年、356-358頁</ref>。
 
== 脚注 ==