「熱媒体」の版間の差分

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Yukichi99 (会話 | 投稿記録)
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あら金 (会話 | 投稿記録)
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===水浴===
;[[水]]
:'''水浴'''(すいよく、water bath)または'''湯浴'''(ゆよく)とも呼ばれる。水の比熱は大きいので熱伝達効率は高いものの。室温~100℃以下の加熱に用いられる。
 
===油浴===
水浴以外の液体を外部循環加熱媒体型の加熱装置は'''油浴'''(ゆよく、oil bath)と総称される。
;'''シリコーン油'''
:種々の重合度の[[シリコーン]]から調整されるシリコン油は油浴や加熱装置の熱媒体として使用される。シリコーンは酸が混入すると分解したり重合が進行して[[ゲル]]化するので油浴の場合は注意が必要である。
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=== 空気浴 ===
;[[空気]]
:'''空気浴'''(くうきよく、air bath)またはエアーオーブンは空気を加熱媒体として、目的物を乾燥させる。気体で比熱が小さい為、熱の伝達効率が悪いが、熱媒体を閉鎖系で循環させる機構が不要なので室温~200℃程度の加熱に広く使用される。
 
=== 蒸気浴 ===
液体を加熱して蒸気を発生させて加熱媒体とする加熱装置は'''蒸気浴'''(じょうきよく、vapor bath)と呼ばれる。多くの種類の液体が利用されるが、閉鎖系過熱水蒸気を使用する装置は[[ボイラー]]として広く使用される。
 
;[[水蒸気]]
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=== 砂浴 ===
;[[砂]]
:'''砂浴'''(さよく、sand bath)では砂が加熱媒体として使用される(流体でない為、広義の熱媒体に当たる)。砂皿と呼ばれる浅い皿に砂を敷いて加熱物を載せたり、砂に埋没させて皿を加熱することで間接的に加熱する。
 
== 冷却用熱媒体 ==
=== 冷媒 ===
'''冷浴'''しよう使用する熱媒体を次に示す
;[[アセトン]]
:ドライアイス-アセトン冷媒で使用する。
;液化[[窒素]]
:冷却材兼冷媒として液体窒素が使用される。液体空気や長い間継ぎ足した液化窒素には液化酸素が濃縮されるので注意が必要である。
;ブライン
:食塩水を成分とする[[不凍液]]。ブラインはもともとは濃い海水を指す。化学工業では-30℃程度までの冷媒としてブラインが使用される。
 
=== ガス冷媒 ===
圧縮により容易に[[液化]]し、[[気化熱]]が大きい物質は冷却機や冷凍機の'''ガス冷媒'''として利用される。
 
;[[アンモニア]]