「ドリア旋法」の版間の差分

ドリア旋法は、ギリシャの[[ドーリア人]]にちなんで名づけられている。古代ギリシャの[[音楽理論]]は、[[全音階]]の1[[オクターヴ]]に見られる[[音程]]関係を7つのオクターヴ種に分類した。その中でドリアの音階は2つのディアトニックの[[テトラコルド]]（＝半音、全音、全音）を全音を挟んで並べたものと説明される。これは現代の音名でいうところの(e′–e″)の1オクターヴ

古代ギリシャの旋法音楽理論は、[[ボエティウス]]の『音楽教程 De institutione musica』でも論じラテン語に翻訳されて伝えられ、後に中世ヨーロッパの音楽理論家によってはこれを[[教会旋法]]と結び付けられ、その名称が流用された。しかし、中世ヨ7つのオクターロッパヴ種と8つの音楽理論家はボエティウスの著書を誤読したらしく、教会旋法では古代ギリシャの旋法とは異いう本質的に無関係なる名前体系を結びつけたために混乱が割り振られてしまっ生じた。このため、教会旋法におけるドリア旋法は古代ギリシャとは異なり、