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==== 行軍の種類 ====
行軍の種類は、敵と接触するおそれの有無によって(1)'''旅次行軍'''と(2)'''戦備行軍'''とに分け、急速に目的地に到着する必要のある場合は(A)'''強行軍'''あるいは'''急行軍'''を行い、必要に応じて(B)'''夜行軍'''を実施する。
 
(1) '''旅次行軍'''は敵と接触するおそれのない普通の行軍の場合に実施し、軍隊の休養に重きを置き、できるだけ人馬の疲労あるいは故障の生じないことを旨とし、兵器の愛護に留意する。
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この場合は、行軍間の休日を廃し、あるいは休宿時間を減少し、要すれば昼夜兼行で行軍を継続する。
 
(A) '''急行軍'''は情況によって短時間で目的地に到着する必要のあるときに行い、歩度を増加し、または休憩の回数、時間を減少、短縮して行進するのが例である。
この場合、服装を軽易にし、鉄道、自動車その他の車両を利用することができればおおいに有利である。
 
(B) '''夜行軍'''は敵に対して、特に行動および企図を秘匿する必要のある場合、軍隊の移動が急を要し払暁を待ついとまのない場合、夏期昼間の炎熱を避けて強行軍を実施する必要のある場合などに行う。
 
==== 行軍の速度 ====
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行軍によって多発する傷病をいい、また行軍によって発する傷病の総称でもある。
その主なものをあげると、靴傷、鞍傷、汗疱疹、会陰擦傷、騎骨、鶏眼、胼胝腫、足腫、過労性筋炎、過労性腱鞘炎、過労性脛骨骨膜炎、頭部湿疹、喝病、雪盲、[[凍傷]]などである。
行軍による疲労、疾病による兵力の減殺は小さくないが、行軍は季節、天候、進路の難易を考慮して行うことはできず、そのための平時の鍛錬が重要であるとされた。
すなわち距離、負担量を徐々に増加して行軍に習熟させ、体力、特に脚力、呼吸、血行機能を極致に至らせ、持久力を保持させるべきであるとされた。