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== 消化器管の役割 ==
=== 食道 ===
[[食道]]とは咽頭と胃をつなぐ管腔臓器で25cm前後の長さがあります。大動脈や気管、心臓、肺などに接して下降し横隔膜の食道裂孔を通って胃に至ります。食道に物が入ると蠕動運動がおこり食物を胃に運びます
=== 胃 ===
[[胃]]食べ物を一旦貯蔵し、消化吸収のための準備を行うところである
胃の壁は、食べ物を混ぜるために厚い筋肉で作られています。また、内側は粘膜という柔らかい組織でおおわれています。粘膜からは胃酸と消化酵素を含む胃液が出ますが、胃自体が消化されてしまわないように粘膜を保護する粘液も出てきますくる
=== 胆道 ===
[[胆道]]とは、肝臓から分泌された[[胆汁]]の通り道で、「肝外[[胆管]]」「[[胆嚢]]」「[[十二指腸]]乳頭部」のことである。胆管(肝外胆管)は肝臓から十二指腸まで胆汁が通る管のことである。胆管の長さは約10-15cmで太さは0.5~1cmである
胆嚢は、胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器で、西洋梨状の形をしています。大きさは長さ7~10cm、幅3~10cm位です。食事をすると胆嚢は収縮して貯めていた胆汁を胆管から[[十二指腸]]に出し、消化吸収の助けをします行う
十二指腸乳頭部は胆管が十二指腸に開口する部分で、膵管と合流しています。乳頭部を取り囲むように括約筋が存在し、胆汁の流れを調節しています
=== 膵臓 ===
[[膵臓]]胃の背側、脊椎の腹側に位置し、成人で長さ平均15cm、幅3cm、厚さ2cm、重さ60-100gの淡黄色を呈した臓器である。外分泌と内分泌を営む2つの機能を有しま
外分泌機能としては、一日約800-1000mlにもおよぶ膵液を分泌しています。分泌量は必要により調節されています。膵液は[[アルカリ性]]で、多数の消化酵素を含んでおり、食物の消化吸収に役立てられます
内分泌機能としては、[[インスリン]]や[[グルカゴン]]が膵で産生され、血糖値の調整に利用されます
=== 肝臓 ===
[[肝臓]]赤褐色調、腹腔内で最大の臓器である(1,000から1,500g)。解剖学的には、肝鎌状間膜を境に左葉・右葉に分かれます。実際の[[臨床]]では、Cantlie(カントリー)線(胆嚢底と肝背面の下大静脈を結ぶ線)を境に左葉と右葉の二葉に分けます。左葉と右葉はさらに区域、亜区域というものに分かれます。外側区域・内側区域、および前区域・後区域、さらに、外側区域、前区域、後区域を上下に分け、それらと内側区域、尾状葉を合わせ8つの亜区域(S1~8)に分かれます。肝臓に注ぐ血管は門脈と肝動脈で、肝臓はこれらの二つの血管の二重支配を受けます
肝臓は生体の化学工場といわれています。[[糖質]]、[[蛋白質]]、[[脂質]]などの代謝機能や種々の物質の解毒・排泄機能を行います。また、胆汁という消化液の合成を行ったり免疫系にも深く関係しています
=== 脾臓 ===
[[脾臓]]とは、左脇腹にある造血・リンパ器官であり、門脈とは、腹部諸臓器(大腸、小腸、膵臓、脾臓など)の静脈から肝臓さらに肝臓内へと流れる血管の総称である
脾臓は、通常10cm x 6cm x 3cm程の大きさで、乳幼児期の血球(赤血球、白血球、血小板)産生の担い手である。また、古くなった血球を処分したり、血液を貯えたりする働きのほかに、リンパ球(白血球の一種)の産生や血液中の異物の処理など免疫に関する働きもしています。大量出血をしたときや骨髄の機能が低下したときは、成人においても血球産生を行います
=== 大腸 ===
[[大腸]]約1.5mの管腔臓器である。大腸は結腸・直腸に分けられ、結腸は[[盲腸]]、[[上行結腸]]、[[横行結腸]]、[[下行結腸]]、[[S状結腸]]に分けられます
結腸の役割は小腸より液状となって送られてきた内容物から水分を吸収して糞便にして直腸に送ることである。直腸の役割は糞便の貯留による排便の‘がまん’と肛門からの排便である
 
== 主な疾患 ==