「リンパ」の版間の差分

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'''リンパ'''(英:lymph)はリンパ液ともよばれ [[毛細血管]]から浸出した一般にアルカリ性の黄色の[[漿液]]性の液体である。血漿成分からなる。細胞間を流れる細胞間質液(間質リンパ)とリンパ管の中を流れるリンパ液はその濃度が違うが基本的に同じものであり、広義のリンパ液は細胞間質液(間質リンパ)とリンパ管内のリンパ液(管内リンパ)を含み、狭義のリンパ液はリンパ管の中のリンパ液(管内リンパ)を示す。タンパク質の含有量は血管内のほうが多く[[膠質浸透圧]]は血管内で約28mmHg血管外では約8mmHgと圧差があり。細胞間質液(間質リンパ)中の水分はこの圧差によって静脈に水分、[[電解質]]、[[血液ガス]]が静脈に戻り筋肉の動きにより分子量の大きな[[タンパク質]]や[[ウイルス]]などの異物等がリンパ管に吸収され管内リンパとなる。
主な細胞成分は[[白血球#リンパ球|リンパ球]]であるが、末梢のリンパ管にはリンパ球はほとんど含まれず、[[リンパ節]]を経るほどその量は増加する。リンパ管の下流域での[[出血]]が存在するとリンパ内に[[赤血球]]が含まれることがある(血液吸収)。[[消化器|消化管]]からのリンパは[[脂肪球]]を含み、乳白色を呈するために乳糜(にゅうび)と呼ばれる。リンパはリンパ組織から全身にリンパ球を遊走させることに関与している。[[毛細血管]]の透過性が亢進するとリンパの生成は促進される。[[凝固因子]]である[[トロンビン|プロトロンビン]]が含まれるため生体外では凝固するが、[[血小板]]を含まないため血液と比べその凝固能力は低い。リンパ節でのリンパの流れは輸入リンパ管→辺縁洞→中間洞→髄洞→輸出リンパ管である。