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[[ファイル:wing4.jpg|thumb|250px|湾曲した翼型の下面を埋めた形。結果として上面が膨らんだ形となっており、こうした翼型は迎角がゼロでも揚力を発生する(図は大げさに表現してある)]]
[[揚力]]は、翼型でなくても、ただの「平らな'''[[板]]'''」でも生じる。揚力は、おおまかに言えば、翼(や板)が[[流体]]を引き下げ押し下げて生じた[[圧力]]差により、その'''[[反作用]]'''として翼(や板)が引き上げ押し上げられることによって生まれている<!--のである<ref>佐藤晃『よくわかる飛行機の基本と仕組み』p.55</ref><ref>竹内薫(2006年)『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』光文社新書、ISBN 4334033415 </ref>-->。
別の言い方をすると揚力に関しては[[迎角]]が大きなファクターであり、翼型は効率よく揚力を生むための形に過ぎない。そうであるからこそ、飛行機は背面飛行で翼を上下反対にしていても、迎角を確保すれば揚力を得て飛ぶことができる<ref>[[竹内薫]](2006年)『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』[[光文社新書]]、ISBN 4334033415 </ref>。また(背面飛行でなく通常の飛行でも)条件によっては、翼型よりもむしろ平板のほうが優れている場合もある<ref>注: [[レイノルズ数]] 10<sup>6</sup>以上では翼型の特性は余り変化しないが、レイノルズ数10<sup>5</sup>以下では翼型の特性は急激に変化する。例えば、シュミッツの実験によると、レイノルズ数10<sup>4</sup>では、翼型よりもむしろ平板、平板よりも薄い板を曲げたもののほうが優れた揚抗比を持つという。(大山聖(JAXA ISAS)、藤井孝藏(JAXA ISAS)「低レイノルズ数翼型の設計最適化」日本流体力学会2004、p.126)
 
また、翼のサイズによっては、[[流線型]]よりも単なる平板の方が大きな揚力を発生させることがあるという(河内啓二([[東京大学]]先端科学技術研究センター)1999「昆虫の飛行メカニズム(流体力学的視点から)」生物物理, Vol.39No.5)</ref>。実際にも[[凧]]、あるいは[[帆船]]の[[帆]]は平板あるいは曲面(より正確に言うと紙あるいは布)であるが揚力を発生している。