「ホンダ・NV」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m linkなど
Takoyashi (会話 | 投稿記録)
→‎NV750カスタム: 雑多な内容の整理、多くの独自研究、あいまい表現の除去。
89行目:
| 同クラス=ヤマハXV750ビラーゴ、カワサキVZ750TWIN、スズキVS750イントルーダー
}}
=== 概要 ===
1982年12月に発売されたアメリカンバイク。当時は、免許制度の関係もあり、ほとんどがアメリカ向けの生産となった。66馬力/7500rpm、6.8kgm/6000rpmを発生させるエンジン、6段ミッション(5段+オーバードライブ)、フロント19インチホイールに油圧式ダブルディスクブレーキ、油圧式クラッチ、[[バックトルクリミッター]]、シャフトドライブなどを装備している。リアは15インチホイールに機械式ドラムブレーキを採用。後輪サイズは140/90であり、これでもこのサイズは発売当時としては極太サイズであった。前後輪ともチューブレスタイヤである。電気式タコメーターも標準装備されていた(レッドゾーン8000rpm)。警笛ホーンはダブルホーンである。また当時は常識的であったセンタースタンドも装備。シンプルな装備が主流の現在(=[[2012年]]現在=記載時)のアメリカンバイクと比べ、より一般的なロードスポーツ車種、装備は充実し近い内容になっていたといえ。販売価格は当時65万円
 
=== エンジン ===
エンジンは他の一連のNVシリーズと同様にSOHC3バルブ2プラグである。V型の狭角はNV400カスタムと異なり45度、一次振動を低減(理論上ゼロに)するための位相クランクが採用されていたのはNV400カスタムと同様であるが、V型狭角が異なるため、クランク位相角は400と750で異なる。また、ホンダCBX750F(空冷DOHC4バルブ4気筒747cc)などのエンジンでも採用されていた油圧式バルブクリアランスオートアジャスタが採用され、始動時から暖気終了後までバルブクリアランスをゼロに保つシステムを持っており、メンテナンスフリー化が図られていたのは特徴的である
 
=== 特徴 ===
車体関係では、前方シリンダーからの排気管は右前方(やや横向き)へ、後方シリンダーからの排気管は左後方(やや横向き)へ接続されている。特徴的なことは、後方シリンダー排気管はシリンダー左側面を横切って大きく左前方へと曲げられ、クランクケース前を通ってほぼ300度ぐるっと回って向きを後方に変えているデザインである。左右排気管は車体下部で膨張室へ連結され、マフラーは左右各1本出しである。全長2230mm、シート高760mm。乾燥重量211kg、装備重量225kg。燃料タンク容量12.5L。シート高は、2012年現在のアメリカンバイクのスタンダードと比べると腰高であった。前後フェンダーは金属製(前フェンダーはクロームメッキ)が使われていたが、後フェンダーの前半分は樹脂製であり、サイドカバーも樹脂製である。品質と軽量化を考え合わせての設計であったかもしれない。バッテリーは凸を逆さまにした形状の異形のものを使っており、後述するVT1100カスタム以外のバイクとは互換性がない。なお、ウィンカーは、1992年発売の[[ホンダ・CB750|CB750]]や、CBX650カスタム、CBX400カスタム、CXカスタム、NV400カスタムなどと同一のパーツが使用されていた。これは共通部品化によるコストダウンが図られていたものと考えられる。
左右二本出しのマフラーは車体下部で連結される。後方シリンダー排気管はシリンダー左側面を横切って大きく左前方へ向かい、クランクケースをなぞるように300度向きを後方に変える特徴的なデザインを持つ。シート高は現行モデルの[[ホンダ・シャドウ|シャドウ]]と比べ腰高であった。
 
カタログ表示による60km/h定地走行燃費は750ccバイクとしては驚異的な41.0km/lと発表されていたが、実用燃費としては日本国内を走行して乗り方によりおおよそ18km/l~22km/l(15km/l~30km/l)であった。乗り味はハーレーダビッドソンと比べれば振動は大幅に抑えられており全く異質なものといえるが、かといって4気筒のような低振動では決してない。不快な微振動は抑えられ、かつ品のある2気筒相応の鼓動感のある振動と排気音が楽しめる独自の味付けであった。2気筒の割には良く回るエンジンであり、発進加速や中速域での追い越し加速は排気量750ccバイク相応の動力性能を持となっていた。{{要出典範囲|当時、NV400カスタムがポニーなら、NV750カスタムはじゃじゃ馬だとも称されていた|date=2012年7月}}
 
=== その他 ===
ところで、1986年に[[ホンダ・シャドウ|#シャドウ]](いわゆる初代(NV750カスタム)|シャドウ:749cc)]]が販売されるが、これはNV750カスタムのV型45度749ccエンジンを流用し、60馬力/7000rpm、7.0kgm/5500rpmへとやや中低速の特性に変更したものである。フロントシングルディスクブレーキ、キャストホイール、電気式タコメーター装備、車体全長2310mm、シート高はNVよりも下げられ695mmである。ゴールドメッキが多用されたモデルであった。</br>そあとに登場し、2012年現在まで続いている一連のシャドウ750やVT750Sなどとはエンジンは全く、NV400別物である(SOHC3バルものを下敷きに開発された[[ホンダ・2プラグは同じだが、現行のシャドウロス|ブロス]]のエンジンは狭角52度、ボア×ストローク:79.0×76.0mm、745cc)の発展型である
 
なお、日本国内では販売されていなかったが、NV750カスタムとほぼ同じデザインでアメリカ向けにVT1100カスタムとよばれる上級モデルが存在していた。水冷式エンジンでV型の狭角は45度とNV750カスタムと同じ。エンジンのボア×ストローク:89が拡大され(89.5×91.4mm、1099cc4mm)1099ccの排気量となった。最高出力は78馬力/6000rpmを発生。
 
==関連項目==