「吟遊詩人」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
MerlIwBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 除去: pt:Menestrel (strong connection between (3) pt:Menestrel and ja:ミンストレル)
Tribot (会話 | 投稿記録)
1行目:
{{Portal クラシック音楽}}
[[Image:Troubadour-2003.jpg|right|thumb|200px|吟遊詩人]]
'''吟遊詩人'''(ぎんゆうしじん)とは、詩曲を作り、各地を訪れて歌った人々を指す。
12行目:
中世欧州文化における吟遊詩人としてのジョングルールは低層階級の放浪の音楽師として8世紀頃からフランスの記録に現れる。彼らは特に中世の歴史的な事件、あるいはその他の場所での史実についての物語を広め伝えるために歌を歌った。またその中から特定の宮廷に仕える音楽師達も現れ、彼らをローマ時代からの伝統的な言い回しに由来するミンストレルと呼ぶが、ジョングルールとミンストレルは当時に於いてもしばしば混同されている。また、北フランスからドイツ各地に掛けて[[ゴリアール]]と呼ばれた、放浪の学僧達がいた事も知られている。さらに、イタリア北部で[[ラウダ]]を作り歌いながら伝道していた[[托鉢修道会]]の修道士達もまた吟遊詩人達と言えるであろう。
 
<!--[[File:Perdigon with fiddle.jpg|thumb|200px|[[トルバドゥール]]]] {{Portal クラシック音楽}}に押されて収まらないので… -->
11世紀頃になると、が、南フランスの宮廷から[[トルバドゥール]]と呼ばれた吟遊詩人達が現れたが、彼らの出現はイスラム文化圏からの影響とする説がある。トルバドゥールは、主に形式化された[[宮廷愛]]、あるいは[[十字軍]]を主題とする歌を歌いながら各地の宮廷を遍歴した。彼らは主に城主や[[騎士]]といった貴族出身の者が多かったが、ジョングルールやミンストレルなどには一般民衆の出自の者も含まれている。但し、トルバドゥールとジョングルールとは地位的に明確に区別されていたようである。イタリア北部やスペイン北部でも彼らの活動が記録されている。
この文化は後に[[アリエノール・ダキテーヌ]]によって北フランス及びイギリスへ伝搬したが、こちらでは彼らは[[トルヴェール]]と呼ばれ、詩の内容も変化していった。ドイツ・オーストリア圏では12世紀頃に、フランスの文化に触発されたと思われる、主に騎士達の中から理念風の愛「ミンネ」を歌う[[ミンネゼンガー]]が現れた。