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== 概要 ==
=== 修辞学 ===
# 修辞学/本当の考えや意図と違う考えをほのめかしによって伝える。この際には、例えば[[ほめ殺し]]のように、誇張法が多く用いられる。その多くの場合は他人を嘲笑する事、諷刺する事を目的としている。またドラマティック・アイロニーという使われ方の場合は、観客が知っている真実をドラマに登場する人物だけが知らず、登場人物たちが右往左往する様を滑稽として笑うという点に真実を隠すという意味での「イロニー」がある。
# 哲学/もとはソクラテスが産婆術の際に、知っている事を知らない振りをして若者を問いただした立ち振る舞いを示した。こうしたソクラテスの挙動は道化振りとして批判も出来よう。しかし後にドイツロマン派のシュレーゲルは、これが自我を解放するための手段になるとして注目する。こうした哲学的イロニーは、ロマンティック・イロニー(ロマン主義的イロニー)と呼ばれるものである。シュレーゲルのイロニーに対しては、後にヘーゲルやキルケゴールなどが、哲学という真理を探究する領域においては相応しい手段ではないとして、批判的な態度を取った。以下では哲学的な意味でのイロニーについて示す。
=== 哲学 ===
# 哲学/もとはソクラテスが[[産婆術]]の際に、知っている事を知らない振りをして若者を問いただした立ち振る舞いを示した。こうしたソクラテスの挙動は道化振りとして批判も出来よう。しかし後にドイツロマン派のシュレーゲルは、これが自我を解放するための手段になるとして注目する。こうした哲学的イロニーは、ロマンティック・イロニー(ロマン主義的イロニー)と呼ばれるものである。シュレーゲルのイロニーに対しては、後にヘーゲルやキルケゴールなどが、哲学という真理を探究する領域においては相応しい手段ではないとして、批判的な態度を取った。以下では哲学的な意味でのイロニーについて示す。
 
== ソクラテス ==