「陸上自衛隊冬季戦技教育隊」の版間の差分

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'''冬季戦技教育隊'''(とうきせんぎきょういくたい、JGSDF Cold Weather Combat Training Unit)は、[[北海道]][[札幌市]]の[[真駒内駐屯地]]に所在する[[北部方面混成団]]隷下<ref>[http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1971/ax19710723_00007_000.pdf 陸上自衛隊冬季戦技教育隊の組織等に関する訓令]</ref>の[[教育隊]]であり、日本唯一の冬季戦専門部隊である。部隊内の特別体育課程教育室からは、[[冬季オリンピック]]の[[バイアスロン]]などの競技で、毎回[[日本代表]]選手を送り込んでいる<ref>例えば、[http://www.mod.go.jp/j/publication/olympics_2010/index.html 陸上自衛隊冬季戦技教育隊所属隊員の冬季オリンピック(2010年バンクーバー)参加について]</ref>。[[陸上自衛隊]]の[[特殊部隊]]としては最古の歴史を誇る。通称'''SOU'''、'''CWCT'''または'''冬戦教'''。
 
== 部隊の概要 ==
[[画像:Japanese 20th Infantry Regiment soldier with Type 89 - DM-SD-06-07214.JPEG|thumb|冬季迷彩を着用し、[[89式5.56mm小銃|89式小銃]]を構える隊員]]
冬季戦技教育隊は、前身ともいえる北部方面特別戦技訓練隊(通称:北方特戦隊。1961年に札幌駐屯地で創設、その後倶知安駐屯地を経て名寄駐屯地へ移動、1971年7月19日廃止)が元々あり、それが廃止された後の[[1971年]][[7月24日]]に、[[北海道]][[札幌市]]の[[真駒内駐屯地]]で新編された。<ref>DVD冬季遊撃行動集合教育密着ドキュメント!(HAJIMEVISION)</ref>主に冬季戦闘訓練の指導を行う戦闘戦技教育室、冬季戦闘時の部隊運用の研究を行う調査研究室、[[バイアスロン]]や[[スキー]]の教育訓練を行う特別体育課程教育室からなっている。これらのうち、[[近代オリンピック|オリンピック]]特別強化選手らからなる特別体育課程教育室には、現在40人弱の男女隊員が所属しており、将来の自衛隊体育指導者としての教育訓練を積みつつ、冬季オリンピックでのメダル獲得を目指し日々訓練を重ねている。他にも[[全日本スキー連盟]]デモンストレーターの資格を持つ隊員が所属しており、スキー技術の指導にあたる指導者の技術の向上及び新しい技術の習得を狙いとして、毎年、全日本スキー技術選手権大会に参加している。部隊全体としても他の部隊に教育訓練等の指導を行いながら、「特殊部隊」としての練度維持のため過酷な訓練を行っている。高度なスキー技術を組み合わせた国内でも屈指の[[戦闘技術]]を誇る部隊である。2011年4月22日、北部方面混成団新編に伴う処置で北部方面直轄部隊から[[北部方面混成団]]隷下へと編成替えが行われた。
 
北海道は豪雪地域であり、かつて、[[ソビエト連邦]]と対峙する第一線であった。そのため、北方重視の戦略をとっていた陸上自衛隊は兵力・装備を集中させており、冬季の戦闘術の研究は必須であった。そのため、冬季戦技教育隊では、低視認性装備や隊員の体力低下・損害を防ぐ戦技の研究・開発に力を注いできた。それにより、[[雪中戦]]においては装備でも運用でも[[アメリカ陸軍]]をも凌ぐと言われている。アメリカ軍においても積雪寒冷地部隊の全員がスキー技術を習得していることはなく、自衛隊の雪中戦での戦闘能力の高さは世界でも屈指であると言われている。