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|画像=[[ファイル:Schwarzejohannisbeere.jpg|250px]]
|画像キャプション = クロスグリ
|分類体系 = [[APG III]]
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|綱階級なし = [[真正双子葉類]] {{Sname||eudicots}}
|亜綱階級なし = [[コア真正双子葉類]] {{Sname||core eudicots}}
|科 = [[スグリ科]] [[:w:Grossulariaceae|Grossulariaceae]]▼
|目 = [[ユキノシタ目]] {{Sname||Saxifragales}}
|属 = [[スグリ属]] ''[[:w:Ribes|Ribes]]''▼
|種 = '''クロスグリ''' ''R. nigrum''
|学名 =
|和名 = クロスグリ
|英名 = Blackcurrant
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'''クロスグリ'''(黒酸塊、別名'''クロフサスグリ'''、英名'''ブラックカラント''' (Blackcurrant)、[[学名]] ''Ribes nigrum'')は、小さな食用の[[果実]]をつける温帯性の落葉低木。'''カシス'''(仏語 Cassis)とも呼ばれる。果実は黒に近い濃紫色で、[[ビタミンC]]や[[アントシアニン]]が豊富。他のスグリの仲間と同じく、[[スグリ科]]スグリ属に分類される。
== 生産
カシスの世界最大の産地は[[ポーランド]]で、毎年10万トンから14万5千トンの[[収穫]]高があり、これは世界全体の収穫高の約半分を占める。ポーランドは同時に[[輸出]]高でも世界最大である
*アメリカ合衆国では[[19世紀]]まではクロスグリが広く栽培されていたが、[[1900年代]]初頭に、材木産業にとって重要な[[ゴヨウマツ]]亜属([[マツ#分類|マツの分類]]を参照)のマツに[[五葉松類発疹さび病]]([[w:Cronartium ribicola|White Pine Blister Rust]])を広げる可能性があるという理由によって、クロスグリの栽培は禁止された。連邦政府によるクロスグリの栽培禁止令は[[1966年]]に廃止され、[[バーモント州]]、[[ニューヨーク州]]、[[コネティカット州]]、[[オレゴン州]]などでクロスグリ栽培が再び盛んになってきたが、現在でも[[マサチューセッツ州]]、[[メイン州]]、[[ニューハンプシャー州]]などではクロスグリの栽培が禁止されている。合衆国におけるクロスグリの認知度は低く、禁止令以前のレベルや欧州ほど一般的にはなっていない。▼
== 利用法 ==
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*イギリスの[[グラクソ・スミスクライン]]社は「[[ライビーナ]]」という商品名のクロスグリのコーディアルを生産している。ライビーナはイギリス、[[オーストラリア]]、[[ニュージーランド]]、[[香港]]などで販売されており、とても甘いが、主に子供向けの「健康飲料」として販売されている。
== 成分 ==
*果実以外の植物の性質は[[フサスグリ]]にとても似ているが、両者は明確に見分けることができる。クロスグリの葉や茎は、「ネコの尿」を思わせる強烈な臭いがする。葉芽からこの臭いのする[[精油]]が得られて[[香水]]などにアクセントとして使用されている。この臭いの本体は4-メトキシ-2-メチル-2-ブタンチオールという化合物である。[[ファイル:4-Methoxy-2-methylbutane-2-thiol.svg|thumb|150px|4-メトキシ-2-メチル-2-ブタンチオールの構造式]]
*クロスグリの種子油は、[[必須脂肪酸]]である[[γ-リノレン酸]] (GLA) を多量に含む。
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▲*アメリカ合衆国では[[19世紀]]まではクロスグリが広く栽培されていたが、[[1900年代]]初頭に、材木産業にとって重要な[[ゴヨウマツ]]亜属([[マツ#分類|マツの分類]]を参照)のマツに[[五葉松類発疹さび病]]([[w:Cronartium ribicola|White Pine Blister Rust]])を広げる可能性があるという理由によって、クロスグリの栽培は禁止された。連邦政府によるクロスグリの栽培禁止令は[[1966年]]に廃止され、[[バーモント州]]、[[ニューヨーク州]]、[[コネティカット州]]、[[オレゴン州]]などでクロスグリ栽培が再び盛んになってきたが、現在でも[[マサチューセッツ州]]、[[メイン州]]、[[ニューハンプシャー州]]などではクロスグリの栽培が禁止されている。合衆国におけるクロスグリの認知度は低く、禁止令以前のレベルや欧州ほど一般的にはなっていない。
▲*[[アガサ・クリスティ]]の創作した[[ベルギー]]人の名探偵[[エルキュール・ポアロ]]は、しばしばクロスグリの[[シロップ]]を飲んでいる。
▲* マウスでの動物実験では、A型[[インフルエンザウイルス]]に対し抗インフルエンザウイルス作用が示唆される<ref>[http://hdl.handle.net/10091/1043 カシスエキスの抗インフルエンザウイルス作用] 信州大学農学部紀要. 44(1-2): 1-8 (2008)</ref>。
== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
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*{{cite web|url=http://blog.landscapedesign.co.nz/news/blackcurrants-could-relieve-stress/archives/1796|title=Black currants could relieve stress|accessdate=2012-08-21}}
{{DEFAULTSORT:くろすくり}}
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