「メタ倫理学」の版間の差分

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=== 直観主義 ===
直観主義(intuitionism)とは、G. E. ムーアの立場で、直観という能力によって善をとらえることができるという考え方。善についての判断は善についての事実判断となる。
 
=== 主観主義 ===
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=== 普遍的指令主義 ===
普遍的指令主義(universal prescriptivism)とは、[[R.M.リチャード・マーヴィン・ヘア]]の立場で、道徳判断とは普遍化可能な指令であるという立場である。普遍化可能とは、ある状況においてある判断を下したなら、それと普遍的性質においてまったく同じ別の状況においても同じ判断を下したことになる、という性質である。また、ここでいう指令には、非常に強い命令からよわい推薦までさまざまなレベルの指令が含まれる。
 
=== 錯誤理論 ===
錯誤理論(error theory)とは[[J.L.ジョン・マッキー (哲学者)|ジョン・マッキー]]の立場で、「善」はそれについて知るだけで動機づけられるという奇妙な性質であるため善は実在しない(したがって善に関する判断は全て過ちである)という考え方である。錯誤理論は、メタ倫理学で言う意味では実在論であるが、ただし、道徳判断は常に偽であると考える。
 
=== コーネル実在論 ===
コーネル実在論(Cornell realism)とは、コーネル大学の[[リチャード・ボイド]][[ニコラス・スタージョン]]らが提案した立場であり、形而上学的自然主義の立場である。次の還元主義と違い、善を他の自然的性質に還元不能な独自の自然的性質であると考える。
 
=== 還元主義 ===
メタ倫理学における還元主義(reductionism)とは[[ピーター・レイルトン]]の立場で、善を他の自然的性質に還元可能な自然的性質だと考える考え方である。
 
=== 投影主義 ===
投影主義(projectivism)とは[[サイモン・ブラックバーン]]の立場で、善とは、われわれの態度を対象に投影することで対象の擬似的な性質となったものだと考える立場である。
 
=== 規範表現主義 ===
規範表現主義(norm expressivism)は[[アラン・ギボード]]の立場で、道徳判断は規範を受け入れているということを表現するものだと考える立場である。
 
=== 反ヒューム主義 ===
反ヒューム主義(anti-Humeanism)は[[ジョン・マクダウェル]]らの立場で、信念と欲求が別のものであるという心理学(必ずしも[[デイヴィッド・ヒューム|ヒューム]]の考えではないが、ヒューム的心理学と呼ばれる)を否定することで、ある事実を知ることが同時に動機づけにもなるということを主張する立場である。
 
== 外部リンク ==