「糖尿病性腎症」の版間の差分

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'''糖尿病性腎症'''(とうにょうびょうせいじんしょう)とは、[[糖尿病]]によって[[腎臓]]の[[糸球体]]が細小血管障害のため硬化して数を減じていく病気([[ICD]]-10:E10.2、E11.2、等)である
 
==概要==
糖尿病で血糖の高い状態が10年以上も続くと、全身の[[動脈硬化]]が進行し始め、腎臓に障害が及ぶと[[蛋白尿]]、[[ネフローゼ症候群]]等を経て[[慢性腎不全]]に至る<ref>[http://plaza.umin.ac.jp/~kidney/tohnyobyo.html 糖尿病性腎症の原因]</ref>。
 
[[グルコース]]はその[[アルデヒド基]]の反応性の高さから[[タンパク質]]を修飾する作用([[糖化反応]]、[[メイラード反応]]参照)があり、グルコースによる修飾は主に細胞外のタンパク質に対して生じる。細胞内に入ったグルコースはすぐに[[解糖系]]により代謝されてしまう。[[インスリン]]による[[血糖]]の制御ができず生体が高濃度のグルコースにさらされるとタンパク質修飾のために糖毒性が生じ、これが長く続くと[[糖尿病合併症]]とされる微小血管障害によって生じる糖尿病性腎症を発症する。[[糖尿病性神経障害]]、[[糖尿病性網膜症]]の発症も同様の機構である<ref>http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc3/doc3-03-5.html 生体分子に起こる加齢変化 05-異常たんぱく質はなぜ増えるのか?</ref>。
 
== 統計 ==
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;[[腎移植]]・[[膵腎移植]]
:日本では臓器提供が少ないので、[[移植 (医療)|移植]]例数がすくない。膵臓の一部と片腎の提供でも、特に1型糖尿病患者では[[クオリティ・オブ・ライフ|生活の質]]が向上するので、生体移植も試みられている。膵臓と腎臓は心臓死移植でも提供可能である。移植後、糸球体病変の可逆的変化が観察される事が報告されている。
 
==脚注==
<references />
 
{{腎泌尿器疾患}}