「赤いけしの花」の版間の差分

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[[File:Glier RedPoppy01.jpg|thumb|270px|赤いけしの花(1927年)]]
{{Portal クラシック音楽}}
'''赤いけしの花'''あかい けしの はな、[[ロシア語|露]]:'''''Красный мак''''':Красный )》мак)、[[作品番号|作品70]]は、[[レインゴリト・グリエール]]が作曲した[[バレエ音楽]]。[[ソビエト連邦]]初の、また、近代の[[革命]]を題材とした最初のバレエでもあった。
 
== 音楽 ==
ミハイル・クルィコの台本により、[[1927年]]に3幕8場のバレエとして作曲され、初演の主役を務めた[[バレリーナ]]のエカテリーナ・ゲリツェルに献呈された。後に[[1949年]]と[[1955年]]の2度にわたって改訂が施され、1949年版では新たな登場人物が追加され、さらに1955年版では題名が'''赤い花'''[[あかい はな、語]]::Красный '''''Красный цветок''''')》цветок)に改められた。
 
偶然とはいえ[[ジャコモ・プッチーニ|プッチーニ]]の[[トゥーランドット]]と同時期の作品であり、中国風の[[五音音階]]を用いた旋律がしばしば登場する。その一方で、[[半音階]]技法や変化和音、[[全音音階]]が活用され、また同時代性を出すために[[チャールストン]]が模倣されるなど、近代的な要素も見受けられる。だが作風としては全般的に、後期[[ロマン派音楽]]の伝統に留まっており、題材や筋書きにおいて[[ロシア5人組]]以来の伝統というべき[[オリエンタリズム]]の傾向も顕著である。
 
=== 楽章構成 ===
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=== 初演と振付け ===
[[File:StampsUSSR CPA2645-2646 new.JPG|thumb|1962年にソ連で発行された切手]]
* 初版-[[1927-1927]][[6月14日]]:第1幕と第3幕=レフ・ラシチリン、第2幕=ワシーリー・ティホミロフ。[[ボリショイ劇場]]にて 指揮は[[ユーリー・ファイエル]]。
* 改訂版-[[1949-1949]][[12月30日]]:レオニード・ラヴロフスキー。ボリショイ劇場にて。
* 「赤い花」版-[[1957-1957]][[11月24日]]:ワシーリー・ティホミロフ(台本は引き続きクルイコ)。旧版より曲数が増やされた。
 
=== [[組曲]]版 ===
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== 上演史 ==
[[File:GliereRedPoppyRome01.jpg|thumb|ローマ公演の模様(2010年)]]
* [[1929年]]  [[レニングラード劇場]]
* [[1943年]]  [[モンテカルロ・ロシア・バレエ団]]
* [[1928年]]および[[1930・30]]  スヴェルドロシク
* [[1928年]]および1949・49、[[1958・58]]  [[サラトフ]]
* [[1941年]]および[[1950・50]]  [[ニジニ・ノヴゴロド|ゴーリキー]]
* [[1949年]]  [[ペルミ]]
* 1949年および[[1958・58]]  [[マリインスキー劇場|キーロフ劇場]]
* [[1950年]]  [[ノヴォシビルスク]]
* 1950年および[[1961・61]]  [[サマーラ|クィブィシェフ]]
* [[1962年]]  [[ヴォルゴグラード]]
* [[2010年]]  [[ローマ]]
 
{{DEFAULTSORT:あかいけしのはな}}