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強制不妊手術と法的性別承認に関する立法と国際法について
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'''断種'''(だんしゅ)とは、[[不妊手術]](sterilization)のことであるが、[[優生学]]により、ある集団あるいは個人の<!--ナチが企てたのは集団の断種、日本で行われていたのは個人(ないしは家系)の断種です-->[[血統]]すなわち種を断つという側面に重点が置かれた用語である。そのため「本人の意思を伴わない不妊手術」すなわち[[強制不妊手術]] (compulsory sterilization)を指すことがある。'''優生手術'''とも呼ばれる。
 
断種は優生学によるため世界的に行なわれ、[[北ヨーロッパ|北欧]]における断種の強制が1997年にニュースで知られた。
 
強制断種あるいは強制不妊手術は、[[国際刑事裁判所ローマ規程]]第7条において、「[[人道に対する罪]]」の一つに規定されている。
 
2006年11月採択の性的指向と性自認に関する[[国際人権法]]に関する[[ジョグジャカルタ原則]]の第3条では、トランスセクシャルの法的性別の変更の条件に不妊手術を強制されないことが明記され、[[欧州評議会]]も2010年に同原則に従い法的性別変更に手術を条件をしないことを求める勧告がなされた。<ref>[http://assembly.coe.int/Main.asp?link=/Documents/WorkingDocs/Doc10/EDOC12185.htm Discrimination on the ground of sexual orientation and gender identity]</ref>さらに2011年の[[国連人権理事会]]の勧告でも『他の人の権利を侵さない限り』法定性別と名の変更を容易にし不妊手術を強制しないことが明記された。これを受けて2012年5月に[[アルゼンチン]]で法的性別変更に関して手術の条件が撤廃されたほか、スウェーデンを始めとした諸外国でも同様の法改正の成立に向けた議論がある。
 
== 日本 ==
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ハンセン氏病患者に対する優生手術は[[1915年]](大正4年)に始まり、後に優生保護法で法律的背景を得た。ハンセン氏病患者は[[らい予防法]]で[[隔離|強制隔離]]され、療養所では妊娠した女性の[[妊娠中絶]]を実施し、また断種を[[結婚]]の条件としていた。中には医師の手によらず、[[看護師]]の手で手術されたこともあった。公表されただけでも男性2300人以上、女性1252人が断種をうけた。これらは「本人及び配偶者の同意」を得ていることにはなっているが、強制隔離された環境での同意がどれほど有効なものか問題になった。
 
== 脚注 ==
<references />
== 関連項目 ==
*[[障害者権利条約]]
*[[ジョグジャカルタ原則]]
 
== パイプカットをしている有名人 ==