「Computer Modern」の版間の差分

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{{Infobox font
| name = Computer Modern
| creator = [[ドナルド・クヌース]]
| style = [[セリフ]]
| classifications = [[セリフ#モダン・フェイス|モダン・フェイス]]
| image = Computer modern sample text.svg
| sample = [[Image:Computer modern sample.svg|220px|Computer Modern sample text]]
}}
'''Computer Modern''' は[[ドナルド・クヌース]]が開発した、[[TeX|{{TeX}}]] でデフォルトとして用いられる[[書体]]である。オリジナルの最新版は1992年以降出ていないが、同系列のフォントである '''CM-Super''' (Computer Modern-super) が2002年にリリースされており、また、[[ラテン文字]]、[[ギリシャ文字]]、[[キリル文字]]をサポートする '''CM-LGC''' が2005年にリリースされており、どちらも {{TeX}} のディストリビューションである [[TeX Live]] に収録されている。
 
Computer Modern の書体については完全なソースコードを含んだ詳細が、''Computers and Typesetting'' シリーズの volume E、''Computer Modern Typefaces'' に書かれている。
 
名前のとおり、Computer Modern は垂直な太線と細線のコントラストがはっきりした[[セリフ#モダン・フェイス|モダン・フェイス]]となっている。具体的にいえば、Computer Modern はモノタイプ社の Modern 8a に基づいており、どちらも[[エックスハイト]]がアセンダーやディセンダーより大きくなっている。
 
しかし、このフォントでいちばん特徴的なことは、完全に [[METAFONT]] 上でデザインされたことである。Computer Modern のソースファイルには62個のパラメータがあり、各部の幅や高さ、[[セリフ]]の有無や古書体の数字にするかどうか、"i" の上につくような点が丸か四角かなど、フォントのいろいろな部分を制御できる。METAFONT で作られた書体はほかにもあるが、Computer Modern は圧倒的に広く使われている。
 
プリンタ技術の進歩により、METAFONT のようにあらかじめフォントを[[ラスタライズ]]する必要がなくなり、むしろ、[[アウトラインフォント]]が必要になってたため、オリジナルの METAFONT 上の実装ではなく、[[アメリカ数学会]]や Latin Modern 実装の[[PostScriptフォント|Type 1]]フォントによる Computer Modern を使う人が増えている。
 
== 外部リンク ==
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== 参考文献 ==
* Donald E. Knuth, Computers and Typesetting Volume E: The Computer Modern Fonts, Addison-Wesley, Reading, Mass. 1986 Hardcover: ISBN 0201134462, Softcover: ISBN 0201606607
 
{{TeX関連}}