削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Dr jimmy (会話 | 投稿記録)
46行目:
 
この事故当時の観客が撮影していた映像は、事故後に「[[オートスポーツ]]」([[三栄書房]]、当時は隔週刊)の編集部に送られ(後に「Tipo」編集部にも送られた)、各誌紙面を割いて事故の検証記事等が掲載された。また映像証拠として後述する訴訟の際に状況証拠として使用された他、映画「クラッシュ」のシーンにも使用されている。この映像は[[YouTube]]や[[Google Video]]にもアップロードされている。
 
=== フェラーリを消火した山路慎一選手の証言 ===
 
激しく燃えてるものがクルマだってわかって、びっくりして止まったんです。太田選手が乗ってるのがわかって、「今助けるから、頑張れよ」って叫びながら消火器をかけました。車内を消火する時は「消火器かけるから吸うなよ」って声かけて。その辺までは、なんか、自分が無意識に動いてた感じかなあ。それから、呼吸ができなくて苦しいだろうから外の空気を吸わせようと引きすりだしたんです。だけど全然体動かないし、ベルトも締まったままで、まるで意識のないまま炎の中にいたようでした。
 
その時にオフィシャルが来たから、外に出してもらった。それからは、怖くて太田選手を見れなかった。危険な状態なのはわかってるけど、振り返る勇気がもうなかった。ただもう、誰か早く何とかしてやってくれって思ってたし、そこまでやればドクターなりレスキュー隊が来て、「あとは任せて下さい」って、してくれるのかなあっていうイメージだった。
 
だけど、救急車は来ないし、オフィシャルはドライバーに適切な処置が出来るような感じじゃなかったし、凄く遅く感じましたね。ボクにしてみたら、「えっ、この状況は何なの?」って。まるでみんな(オフィシャル)はあきらめちゃってて自分一人が必死になってるような孤独感みたいなものがあって、そのギャップの大きさで理性を失ったみたい。レスキューカーのリアに消火器が積まれてるのに、ゲートが開いてなくて取れない。車内のオフィシャルは無線でしゃべってるだけて開けてもくれない。それでレスキュー力ーを蹴っちゃったんです。そしたらかけつけてきたオフィシャルにそれをとがめられた。そのオフィシャルもドライバーを助けるのが先なのに、蹴ったことに対して何か言い続けていて「その件に関してはわかったから、とにかく太田さんを何とかしてやってくれ」って、やりとりをしました。そのオフィシャルが、何であの状況でそのことに凄くこだわったのが、冷静になった今でもよくわからない。現場で「このままじゃ済ませられないよ」って言われて、その後、丁寧にグリッドまでオレを迎えに来たんで一緒に大会事務局まで行って事情を説明したんです。まあ、後日になって主催者から「逆にお礼をしなきゃいけないのに申し訳なかった」という電話を頂いて、その件に関してはもう納得しているんですけどね。
 
=== その後 ===