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===甕型===
*ボージャー厨子
:17世紀後半になると陶製の厨子甕が出現しはじめるが、ボージャー厨子はその嚆矢を飾るものである。[[康煕]]9年([[1670年]])の銘の入った喜名焼ボージャー厨子が発掘されている。
*マンガン掛け厨子甕
:ボージャー厨子と入れ替わるように、1770年代から出現しはじめ、戦後まで作られた。[[マンガン]]掛けの[[焼締め]]厨子甕である。マンガンを掛けると、全体に黒っぽい色の甕になる。このタイプは陶製厨子甕のうちでも数の上でもっとも多く、初期には上流向けも作られたが、のちにはもっぱら庶民向けのものとなった。時代が下るにつれて、胴部の口は大きくなり全体のシルエットも細身になる。蓋はボージャー厨子のように、宝珠やつまみが頂上部に付き、蓋の高さはのちになると次第に高くなる傾向がある。装飾は張り付けと線彫りを適当に混ぜたものが多い。
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