「カンブリア爆発」の版間の差分

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'''カンブリア爆発''' (カンブリアばくはつ、'''Cambrian Explosion''') とは、[[古生代]][[カンブリア紀]]、およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間に突如として今日見られる[[動物]]の「[[生物の分類|門]](ボディプラン、生物の体制)」が出そろった現象である。'''カンブリア大爆発'''と呼ばれる事もある<ref>これが転じて、産業などの分野において同時期に多くの技術革新などが発生することをこのように表現することがある。</ref>。
 
==概要==
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[[チャールズ・ダーウィン]]は、自己の[[進化論]]の中で、[[進化|生物進化]]がゆっくりと進んできたはずであることを説いたが、そうであれば、[[先カンブリア時代]]からは様々な単純な多細胞動物の化石が出るべきであって、それが出ないことを謎だと述べている。
 
このことを説明するために、様々な考えが提示されてきた。たとえばその時代の地層が何らかの理由で欠失しているとか、」「多細胞動物の祖先が化石になりにくい生活をしていたとか、あるいは」「ごく小形で軟体性であったので化石にならなかったなどである様々な考えが提示されてきた
 
===発展===
しかし、その後の研究で先カンブリア時代の化石が次第に発見され、カンブリア紀の化石産地も新たに調査が行われた結果、謎はさらに深まってきた。
 
先カンブリア時代の化石からはその時代に様々な大形生物がいたこと、しかし、[[エディアカラ生物群]]に見るように、それらが必ずしも先祖的多細胞動物には見えないことが判明した。それらを現在の生物とはまったく異なる系統のものと考える説すらあり、仮にそれらを現在の動物につながるものと見なしたにせよ、カンブリア紀の多様性とは似つかないものである。
 
また、カンブリア紀の化石については、[[バージェス動物群]]の見直しや新たな化石群の研究から、その多様性の高さがより明らかとなり、それまではもっと後になって出現したと考えられていた[[脊索動物]]など(([[魚類]]を含む)の化石までが発見された。今では、動物については、[[外肛動物|苔虫動物]]門<!-- 苔虫動物が外肛動物だけではなく内肛動物も含めてる可能性もある? -->を除くすべての動物門がカンブリア紀に出現した可能性があり、しかも現在の所、これらの先祖をさかのぼることが出来ていない。
 
==カンブリア爆発の原因==