「妖怪人間ベム」の版間の差分

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== 第1作 ==
{{基礎情報 テレビ番組
|番組名={{PAGENAME}}<br />(第1作)
|ジャンル=[[テレビアニメ]]
|放送期間=[[1968年]][[10月7日]] - [[1969年]][[3月31日]]
|放送時間=月曜19:00 - 19:30
|放送分=30
|放送回数=26
|放送枠=フジテレビ系列月曜夜7時台枠のアニメ
|放送国={{JPN}}
|制作局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]、[[アサツー ディ・ケイ|第一動画]]
|原作=足立明
|脚本=足立明
|演出=若林忠生
|出演者=[[小林清志]]<br />[[森ひろ子]]<br />[[清水マリ]]<br />[[城達也]]
|OPテーマ=「{{PAGENAME}}」([[ハニー・ナイツ]])
|EDテーマ=「ベロは友だち」(山田淑子、[[音羽ゆりかご会|コロムビアゆりかご会]]、[[グループこまどり|劇団こまどり]])
}}
=== 概要 ===
いつどこで誰が生み出したのか誰も知らない、人でも怪物でもない異形の生物…それが「ベム」「ベラ」「ベロ」の「'''妖怪人間'''」である。時には人々に迫害され、また時には友情を育みながら、いつか人間になれる日を夢見て彼らは世に仇なす悪と戦い続けるのだった。3人の合言葉は「'''早く人間になりたい!'''」であるが、この言葉はオープニング([[レーザーディスク]]版ではこのセリフは省略されている)の他に第2話(パイロット版)でベラが発言しており、ベムとの会話から二人それぞれの心情を知ることが出来る。{{要出典範囲|妖怪人間たちが生まれたのは18世紀中(1700年代)であり|date=2010年4月}}、時代とともに悪がはびこる世を嘆いたある科学者の実験により生まれ、壷の中の培養液から生まれたという設定である。科学者の死後は実験が中断され、放置された細胞が奇跡的に生き延び、妖怪人間として現代に生まれた。生まれた当初は自身を人間と思い、妖怪姿のままで人前に現れ、その醜さから人々に疎まれたために洞窟で暮らし、やがて世の正義のために妖怪や悪を退治する旅に赴くようになる。
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本放送では、関東地区で16話と20話で20.6%の最高視聴率を獲得。名古屋地区では特に人気が高く、平均視聴率は23.2%、最高で28.3%(16話)の視聴率を挙げている<ref>『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、p.29</ref>。本放送後もたびたび行われた再放送で人気が高まった作品である<ref name="dime">取材・文:岩崎真美子「(新)平成ソフトビジネスの仕掛け人たち 不滅のニッポン・エンターテインメント 妖怪人間ベム」『DIME』1996年4月4日号、pp.65-68</ref>。今日では不適切とされる表現が多く見られるため<ref name="dime" />、第4話が封印されて放送や収録されなかったり<ref>マグザムから発売された全9巻のビデオでは第4話が「権利元の意向で収録しておりません」としている(『コミック☆フィギュア王』ワールドフォトプレス、1999年、p.266。マグザムの広告ページ)。</ref>、セリフが消されたりする修正を受けることが多い。一時期出回ったビデオ全集でも同様の音声カットの措置が採られた。
 
視聴率も好調であり、当初は全52話の予定であったが、フジテレビ側からの決定で半分の26話に短縮された。[[打ち切り]]の理由は、フジテレビプロデューサーの[[別所孝治]]によればフジテレビ全体の改編で『[[スター千一夜]]』が始まるため(正確には21時台から移動)だったと証言している<ref name="dime" />。作画監督の森川信英は、キャラクターの怖さによる[[キャラクター#キャラクター商法|キャラクタービジネス]]の不振によるものかも知れないと推測していた<ref>『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、p.32</ref>。プロデューサーの草野和雄は打ち切りが決まった後も続編を作ろうと、あえて最終話をあやふやな終わり方にして、放送終了1か月後、27話以降を続編「生きていた妖怪人間ベム」を企画。いくつかのテレビ局に持ち込んだが放送は実現しなかった<ref name="dime" /><ref>『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、p.33</ref>。
 
日本には馴染みのない無国籍風の作りになっているのは、制作体制の影響が大きい<ref>『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、pp.32,42</ref>。オープニングで制作としてクレジットされている[[東洋放送]]は、韓国の放送局([[言論統廃合]]政策に伴い廃局され現在は[[韓国放送公社]]の一部)である。本作は、[[広告代理店]]の第一企画(現・[[アサツー ディ・ケイ]])のアニメ部門である第一動画制作である。第一動画は東映動画とTCJ(現・[[エイケン (企業)|エイケン]])の出身者から成り立っており、第一動画の日本人作画スタッフが韓国に派遣され、東洋放送の動画製作部で韓国人スタッフを指導する形態での作画作業になっている。風景や色遣い、キャラクターの表情などに日本人にない韓国人の発想が反映されて、本作の独特の無国籍性が醸し出されたのだと作画監督の森川信英は説明している。第一動画の第1作『[[黄金バット]]』と同様の体制で制作されたが、これが第一動画の最後の作品になった<ref>『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、pp.12-13,27-28,32,42。</ref>。森川はこうした制作経緯から「事実上の逆輸入アニメだ」と語っている<ref>[http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?kiji=1435 妖怪人間ベムは韓国製 森川さん秘話公表へ] asahi.com MY TOWN 埼玉 2001年8月6日 ※リンク切れ</ref>。
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{{前後番組
|放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
|放送枠=月曜19:30枠<br />【当番組まで[[フジテレビ系列月曜夜7時台枠のアニメ|アニメ枠]]】
|番組名=妖怪人間ベム
|前番組=[[アニマル1]]
|次番組=19:30 - [[スター千一夜]]<br />(月〜土19:4530 - 19:45)<br />【21:30より移動】<hr />[[お茶の間寄席]]<br />(平日帯番組)月〜土19:45 - 20:00)<br />【21:45より移動】
}}