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これらの唐名は、本家中国歴代王朝の職制と完全に一致するわけではないため、必ずしも一対一で置換ができるものではない。そのためいくつかの職においては重複するものあり、逆にひとつの職に対し複数の唐名があるものも少なくない。
 
唐名は、[[除目]]における[[朝廷]]の正式な位記等に記されることこそ無かったが、書簡・[[日記]]・[[漢詩]]など私的な文書には頻繁に用いられた。江戸時代になってからも[[武家官位]]に付随する雅称として存続し、[[明治維新]]で律令制が名実ともに終焉を迎えた後も、明治初期の[[太政官制#明治維新の太政官|太政官制]]に付随して引き継がれた。
 
明治18年(1885年)には[[内閣 (日本)|内閣制度]]が発足するが、ここでも唐名の伝統は引き継がれ、[[内閣総理大臣]]を「首相」、[[外務大臣 (日本)|外務大臣]]を「外相」などと呼んだ。また内閣制度とともに設置された[[枢密院 (日本)|枢密院]]を「枢府」、[[枢密院議長]]を「枢相」、[[内大臣府]]と[[内大臣府|内大臣]]をともに「内府」と呼ぶなど、この習慣は日本文化に完全に定着したものとなっている。