「ルナ3号」の版間の差分
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== 設計 ==
探査機の本体は両端が半球状になった長さ1.3mの円筒形
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}}</ref>。
ルナ3号の最大の目的は月の裏側を撮影すること
=== イェニセイ-2 ===
ルナ3号に搭載された「イェニセイ-2」と呼ばれる撮影システムは、フィルム[[カメラ]]、[[現像|自動現像装置]]、[[スキャナ]]から成り立っていた。
カメラは[[焦点距離]]200mm[[F値]]5.6と、500mm F9.5の2種類のレンズを使い分けることができた。200mmのレンズは月の全体像を撮影するのに適しており、500mmレンズは一部地域のクローズアップに適していた。カメラは探査機本体に固体されたため、撮影方向を変えるために探査機全体の姿勢を制御する必要があった。センサーが月光を感知すると本体上端にあるカメラカバーが開き、自動で撮影を始める仕組みだった<ref name="NSSDC" />。
撮影結果は40フレームの[[35mmフィルム]]に記録され、撮影終了後に自動現像装置に送られた。現像後のフィルムは地上からの指令を受けてスキャナで読み取られ、地球に電送された<ref name="NSSDC" />。
== 飛行 ==
[[1959年]][[10月4日]]、ルナ3号は[[バイコヌール宇宙基地]]から[[ルナ (ロケット)|ルナ8K72ロケット]]で打ち上げられ
ルナ3号が[[地球]]から6から7万kmの距離に達した段階で、[[姿勢制御]]方式がスピン制御からジェットを使った制御に切り替えられた。
[[10月6日]]、ルナ3号は月の南極付近に最接近した。最接近時の月表面からの距離は6200kmだった。この時点では
[[10月7日]]、検出器が[[月の光]]を捉え、自動撮影システムが
ルナ3号は地球に向かいながら
[[10月22日]]、地上とルナ3号との交信が失われ、計画は終了した。ルナ3号は軌道を制御されないまましばらく地球近傍を飛行していたが、[[1960年]]3~4月に[[大気圏]]に突入したとみられている(大気圏突入は[[1962年]]以降という説もある)。
== 成果 ==
[[File:Luna-3.JPG|thumb|220px|ルナ3号の[[切手]]]]月は常に地球に同じ面を向けているため([[自転と公転の同期]])、地上からの観測では月の裏側を見ることは不可能であり、その様子は長い間謎のままだった。ルナ3号の最大の成果は、月の裏側まで飛行し、世界で初めて月の裏側の撮影に成功したことである。
受信された画像は不鮮明だったが、月の表側と異なり、裏側には暗い[[月の海]]がほとんど存在しないことが明らかになった。判別できた地形には名称が与えられ、
== 関連項目 ==
*[[ルナ計画]]
== 参考文献 ==
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