「タケノコ」の版間の差分

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タケノコのアクは、[[シュウ酸]]や[[ホモゲンチジン酸]]とその[[配糖体]]などが主成分とされ、[[アルカリ]]性の水(コメの[[とぎ汁]]や[[重曹]])で除くことができる。
ただし、タケノコは[[アミノ酸]]の一種[[チロシン]]を非常に多く(100g中690mg:日本食品成分表)含み、これが[[酵素]]によって次第に[[4-ヒドロキシフェニルピルビン酸|変化]]しホモゲンチジン酸になるため、加熱して酵素を失活させるアク止めが必要となる。
これは掘り採ってから早いほどよしとされ、「湯を沸かしてから掘れ」とも言われる。[[青酸配糖体]]も含まれているため、薄く切った場合で8 - 10分以上煮込むと安全になる。
 
なお、ホモゲンチジン酸と違ってチロシンは水に溶けにくく、タケノコの節内部に白い粉末状の結晶として析出し、店頭の半割された水煮でよく見掛ける(チロシンは、生長する時に[[リグニン]]の材料として使われるので、この様にストックされている)。