「仕事中毒」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
22行目:
働きすぎの日本人と言うイメージは、イメージ自体が先行しているという批判もある。こうした批判の一つとして、先進諸国では米国では平均労働時間は日本人よりも長く、また日本人より低賃金・長時間労働で日本を追い上げている(韓国、中国などの)中進諸国の実態が存在する、というものがある。しかし、日本の労働時間には統計に現れない無償労働(→[[サービス残業]])が多く含まれている。さらに、この労働時間の中には正社員の半分程度の労働時間であることが多いパートタイマーの労働時間も含まれており、日本では近年パートタイマーが増加傾向にあることから、これも全体として日本の平均労働時間を大きく押し下げている。こうしたことから、表面上の数字のみでの単純比較はできない。(ただし、米国にはホワイトカラーエグゼンプションがあり、その分は統計に入っていない)。日本における長時間労働とサービス残業の蔓延は、[[少子化]]の原因としてよく論じられる点のひとつである(ただし、それが少子化の原因であるとの明確な論拠はない。近年は平均労働時間は下がってきているが、少子化は改善していない。これは[[出生率]]自体は改善傾向にあるものの、子育て世代の人口自体の減少により出生数が減っていることが最大の原因である)。
 
仕事中毒だけに限らず、過労による[[うつ病|うつ]]や[[精神疾患]]、[[自殺]]など、私生活の多くを犠牲にする仕事・労働は悲劇に繋がりやすい。こうしたことから、2007年末頃より日本政府などが[[ワーク・ライフ・バランス]](仕事と生活の調和)の取り組みを始めた。[[大企業]]を中心に、育児休業制度など仕事と育児を両立しやすくする制度を設けたり、有給休暇の取得励行、定時退社励行などの取り組みがなされている
 
職場において人が機械同然の扱いをされることを「人間疎外」とも言う。
 
一方で、勤労が美徳とされる日本にライフ・ワーク・バランスは合わないとか、ハードワークを好む人の勤労権を侵害する、といった批判も民間からなされている。
 
=== 欧米 ===