「プロリルイソメラーゼ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
しまあじ (会話 | 投稿記録)
ここに「日」まで入れると C:CITEの年月別分類でエラーです
Wiki64 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
1行目:
{{出典の明記|date=2010年11月}}
'''プロリルイソメラーゼ'''(Prolyl isomerase、またはペプチジルプロリルイソメラーゼ Peptidylprolylisomerase:略称PPIase)は[[異性化酵素]](イソメラーゼ)の一種で、[[タンパク質]]分子中の[[プロリン]]残基のシス・トランス[[異性化]]([[ラセミ化]])を触媒する。[[EC番号|EC]] 5.2.1.8。全ての生物に知られている。
 
[[アミノ酸]]間の[[ペプチド結合]]は一般にトランス体がシス体に比べてはるかに安定(エネルギーの低い状態)で、この状態が自然に達成される。ところがプロリン残基ではその特異な構造(正確にはアミノ酸でなくイミノ酸)により、N側ペプチド結合がシス体としても比較的安定に存在する。タンパク質の正確な[[フォールディング]]の為にはこれらがいずれかに定まる必要がある。ただしこの結合のシス・トランス異性化に必要な[[活性化エネルギー]]は約20kcal/molと比較的高いので、この結合は自然には異性化しにくく、フォールディングにはプロリン残基の異性化が触媒される必要がある。プロリルイソメラーゼはここで働き、従って[[シャペロン]]の一つということができる。