「高尿酸血症」の版間の差分

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実のところ、ヒトを含めた[[ヒト上科]]は尿酸を[[アラントイン]]に分解する[[酵素]]である[[尿酸オキシダーゼ]](ウリカーゼ)が失活している<ref name=jd>[http://jdream2.jst.go.jp/jdream/action/JD71001Disp?APP=jdream&action=reflink&origin=JGLOBAL&versiono=1.0&lang-japanese&db=JSTPlus&doc=85A0339167&fulllink=no&md5=b554a2372327abd9931539aa8c9bbb47 霊長類の進化による尿酸分解活性の消失 I ヒト上科祖先での尿酸オキシダーゼの消滅]</ref>ことから高尿酸血症をひきおこす(下流をせき止められた川の状態である)。霊長類ヒト上科を除く多くの[[ほ乳類]]はウリカーゼを有しており、[[尿酸]]を[[5-ヒドロキシイソ尿酸]]に酸化し、さらにアラントインに酸化・代謝することができるため先天性の原因がないかぎり高尿酸血症がおこることはない。ウリカーゼは、さらに下等な動物にもみられる。
([[尿酸オキシダーゼ]]による代謝反応<ref>[[:en:Urate oxidase]]</ref>
尿酸+O2+H2O→[[5-ヒドロキシイソ尿酸]]+H2O2→[[アラントイン]]+CO2
なぜヒトを含む霊長類ヒト上科がウリカーゼを失ってしまったかは明らかではないが、進化の途中において突然変異によりウリカーゼを失ってしまった霊長類ヒト上科がその環境に適していた可能性はある。あるいは、ある時代の霊長類は肉・魚を主なエネルギー摂取源としなかったため体内へのプリン体の蓄積がなく、ウリカーゼがないことが生存について問題がなかったというのもありうる仮説である。