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主人公とヒロインの名前は[[四字熟語]]、[[ことわざ]]をもじったものである。
 
=== ナミフクDMサービス ===
;不破雷蔵(ふわ らいぞう)
:本作の主人公。東京在住の中小企業に勤める会社員。[[静岡県]]出身。4人兄弟の次男で、下に妹が2人。祖母と両親と犬のセバスチャン。昭和40年2月22日生まれで物語開始時点の年齢は25歳。狭い自宅に嫌気が差し[[東京都]][[中野区]](中野町あるいは中町という架空の地名)にある広いアパートに引っ越すが、自室に会社が居候してしまい、ついでに同僚の少女・いずみを引き取る羽目になり、奇妙な同居生活を始める。流されやすい性格だが責任感は強い。ただ毎日がダラダラと過ぎていく生活を送っていたが、物語中盤でバブル崩壊により会社が倒産し、人生のやり直しを余儀なくされることになる。同居人であるいずみには好意を抱くが、相手の15歳という年齢と、時々不破の家に転がり込む元恋人・時子の存在により自分の意思をなかなか示せなかった。陶芸家を目指していた過去がある。よく社長と肩を組み、文句や抗議運動のポーズをとることが多い。
 
;氷山一角(ひやま いずみ)
:本作のヒロイン。単身[[島根県]]から上京してきた少女。昭和50年3月30日生まれで物語開始時点の年齢は15歳。実家には医師をしている父と再婚した義母と異母弟がいる。[[ヴァイオリン|バイオリン]]を習っていたが、4歳の時に実の母親と死別し、それによりバイオリンを止めざるを得なくなった。雷蔵が勤める会社「ナミフクDMサービス」に見習として入社。未成年だが酒好き。天真爛漫だが頑固。実家を避けている。自分の居場所が無くなることを極度に恐れる。手違いで取り壊し寸前のアパートに入居してしまったため行き場を失い、ナミフクの社長の発案で雷蔵の部屋に同居することになる。当初から雷蔵に恋心を抱き、雷蔵に女の噂が出る度に激しく嫉妬し、衝突する。ある事情により地元の名門女子高を中退し東京に逃げてきた過去があったが、雷蔵を含めたナミフク社員には「社長の親友の娘という縁故採用で中卒」とのみ説明されていた。後に雷蔵はその事情と真正面から向き合うこととなる。本文中では自己紹介時を除き、常にひらがなで名前表記される。物語序盤では、彼女の氏名から'''「ひょうざんいっかく」'''と読み間違えられることがよくあった。
 
;兼森時子(かねもり ときこ)
:雷蔵の元恋人。物語開始時点の年齢は25歳。雷蔵を「雷ちゃん」と呼び、同棲し結婚を意識する仲だったが、雷蔵が陶芸家の道を断念したのをきっかけに別れる。結婚式で再会し「友人」としてよりを戻し、夫婦喧嘩のたびに家出して雷蔵の部屋に泊まりに来る。悪気もなく周りを騒動に巻き込むが、家事能力は全般的に高く、いずみにも家事を仕込み、逆境の夫を支えるという頼れる一面もある。眠る時に隣の人に抱きつく癖がある。
 
;ナミフクの社長
:雷蔵が勤めるナミフクDMサービスの女社長。借家住まいで2人の息子の母親。ヘアバンドに眼鏡を掛けているのが特徴。砕けた性格で、世話好き。いずみの継母の親友で、そのつてでいずみの東京暮らしの面倒を見ることとなる。雷蔵の部屋をオフィスにし、いずみを居候させた張本人。[[青少年保護条例]]があるから、いずみに手を出さないよう雷蔵に対して釘を刺しているが、連載当時の東京都の条例では禁止されていない(禁止されるのは連載終了から10年以上経った2005年(平成17年)6月以降[http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/deai/inkoj.htm])ことを彼女は知らなかった模様。よく雷蔵と肩を組み、文句や抗議運動のポーズをとることが多い。
 
;難波(なんば)
:ナミフクDMサービスの女性社員。コンピューターとデザイン担当。几帳面で雷蔵の自宅でありながら会社ということであれこれ指図する。それが元で雷蔵とはよく口喧嘩になる。年齢不詳。衣服は常に黒で自宅や風呂でもサングラスを掛けており、完全に素顔を晒したことは連載中1回のみ(社員旅行で露天風呂に入った際。また、左目の下に泣き黒子があることが判明)。嫌煙家。
 
;一石次男(いっせき つぎお)
:ナミフクDMサービスの男性社員。昭和36年生まれ。営業その他担当。眼鏡をかけている。お見合いをしない主義だったが、ナミフクの社長が先方の希望により雷蔵に持ってきたお見合いの相手・仁藤に一目惚れした為、雷蔵を名乗って見合いをする。しかし大量の蛇を飼っていることで一度は断念したが、年齢差と趣味の障害を克服して結婚に漕ぎ付ける。
 
;千里(せんり)
:ナミフクDMサービスの男性社員。昭和24年生まれ。経理担当。一石同様、眼鏡をかけている。
 
;=== いずみの継母関係者 ===
;福永(ふくなが)
:いずみの中学時代の同級生。出来の良い兄と姉にコンプレックスがあり、似たような境遇のいずみと惹かれあう。やや粗暴だが一途で熱い性格。
;氷山直樹(ひやま なおき)
:いずみの父親。島根で「氷山医院」という開業医を営んでいる。一人娘のいずみをいずれは跡継ぎにと考え熱心に教育していたが、再婚して息子(勇太)が生まれるとその期待は息子へと移り、いずみへの関心が無くなる。
;いずみの継母
:いずみの父の再婚相手で勇太の母親。いずみとは特に確執はなく、普通に家族として接している。ナミフク社長とは親友同士でいずみのことを彼女に託した。
;氷山勇太(ひやま ゆうた)
:いずみの異母弟。聡明で素直な子供で、姉のいずみのことが大好き。
 
=== その他 ===
;兼森時子(かねもり ときこ)
:雷蔵の元恋人。物語開始時点の年齢は25歳。雷蔵を「雷ちゃん」と呼び、同棲し結婚を意識する仲だったが、雷蔵が陶芸家の道を断念したのをきっかけに別れる。結婚式で再会し「友人」としてよりを戻し、夫婦喧嘩のたびに家出して雷蔵の部屋に泊まりに来る。悪気もなく周りを騒動に巻き込むが、家事能力は全般的に高く、いずみにも家事を仕込み、逆境の夫を支えるという頼れる一面もある。眠る時に隣の人に抱きつく癖がある。
;兼森万夫(かねもり みつお)
:時子の13歳年上の夫で物語開始時点の年齢は38歳。建設会社「兼森開発」を経営する敏腕の実業家。仕事が多忙で滅多に帰宅しないが、妻を溺愛しており、妻への対応は子供じみていることもある。しかし私情と事業は完全に分離する主義。かつて石橋幸子とは恋仲だったが、年齢差を理由に別れざるをえなくなった。後に時子の家出がきっかけで再会する。
 
;駒田(こまだ)
:兼森万夫の有能な秘書。兼森の才覚に惚れ、兼森開発と浮沈を共にする。
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;石橋幸子(いしばし ゆきこ)
:雷蔵の住む最初のアパートの大家。話の分かる女性だが、男女間のことは厳しい。相撲にもうるさく、雷蔵と万夫の相撲対決時には雷蔵が[[八百長]]をしたことを見抜き、それを指摘した。28歳時にはOLをしており、10歳年下の貧乏学生だった兼森万夫とは恋仲だったが、年齢差を理由に一緒になることを諦めた過去がある。旧姓は不明。いずみが16歳になったら雷蔵と結婚させてそのための新居を用意していた(しかし、2人の仲は進展しておらずその話は流れてしまう)。
 
;堀井(ほりい)
:いずみが最初に入居したアパートの隣室の住人。多額の借金を抱えて逃げ回っている。
 
;玉井健吾(たまい けんご)
:堀井の借金を取り立てに来たヤクザ。パンチパーマが特徴。無関係のいずみたちには親切で、いずみにいい人だと誤解されていたが、堀井を捕まえた途端にヤクザの本性を顕わにして堀井の身包みを全て奪い取り、非難するいずみに「嬢ちゃんでも取り立てる時は同じ目に会わせる」と言い放ち、世間知らずのいずみに最初のカウンターパンチを喰らわせた。
 
;田之倉康伸(たのくら やすのぶ)
:ナミフクのダイレクトメールの宛名書きの内職の仲介をする老人。妻は死別し、息子と娘は独立している。頑固で昔気質の江戸っ子。人は良いのだが照れ屋で、それを隠すために口が悪い。癇癪を起こして誰にでもステッキを振り回すが、雷蔵とは喧嘩が絶えないものの馬が合う。若いころ15万円で購入した土地にその時に建てた建物に物語途中まで住んでいた。最寄り駅は[[京王線]][[千歳烏山駅]]で、そこからバス。バブル期の弊害を浴びた者の1人で、物語当初は地価に捕らわれた不動産会社や身内との人間関係に嫌気が差していたが、崩壊後は地震で自宅が壊れ、跡地を駐車場として貸し出す羽目になり、その収入でアパートを借りて生活をしている。
 
;福永(ふくなが)
:いずみの中学時代の同級生。出来の良い兄と姉にコンプレックスがあり、似たような境遇のいずみと惹かれあう。やや粗暴だが一途で熱い性格。
 
;氷山直樹(ひやま なおき)
:いずみの父親。島根で「氷山医院」という開業医を営んでいる。一人娘のいずみをいずれは跡継ぎにと考え熱心に教育していたが、再婚して息子(勇太)が生まれるとその期待は息子へと移り、いずみへの関心が無くなる。
 
;いずみの継母
:いずみの父の再婚相手で勇太の母親。いずみとは特に確執はなく、普通に家族として接している。ナミフク社長とは親友同士でいずみのことを彼女に託した。
 
;氷山勇太(ひやま ゆうた)
:いずみの異母弟。聡明で素直な子供で、姉のいずみのことが大好き。
 
;名取学(なとり まなぶ)