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学校文法において動詞には大多数のものに語幹が存在する。しかし、[[上一段活用]]の「見る」や、[[下一段活用]]の「経る」、[[カ行変格活用]]の「来る」、[[サ行変格活用]]の「する」などには語幹が存在しない。([[上一段活用]]や[[下一段活用]]では、[[活用]]しない部分が存在するが一般的にはこれを語幹とは言わず、[[活用|活用形]]の一部として考える。)普通、[[動詞]]は語幹を漢字で表し、[[活用語尾]]をひらがなで書くが、例外もある。
 
[[形態論]]的には動詞は音素レベルまで分解して考えられ、動詞には子音語幹動詞と母音語幹動詞に分けられる。子音語幹動詞はいわゆる[[五段活用]]であり、変化しない語幹部分を子音までと捉える。なお学校文法でいう-a, -i, -u を伴った語幹は[[語基]]と呼ばれる。これらは子音の連続を避けるために緩衝として母音が挿入されたものである。母音語幹動詞はいわゆる[[上一段活用]]・[[下一段活用]]・[[上二段活用]]・[[下二段活用]]であり、語幹が/i/か/e/で終わるものとして分析される。学校文法では動詞の終止形をそれぞれ別個の活用形と考えるが、-uという[[語尾]]があり、子音語幹動詞にはそのまま接続するが、母音語幹動詞に接続する場合は母音連続を避けるためrが挿入されたものと考えられる。なお[[サ行変格活用]]や[[カ行変格活用]]は不規則動詞の一部に含まれ、語幹はsやkのみと考えられる。なお語尾のうちさらに語尾の接続を要求するものを学校文法では助動詞として品詞分類しているが、そのような考え方は取られず、動詞に新たな語幹ができると考える。例えば「書く」の本体はkakであり語幹はkであるが、これに使役を表す語尾-(s)ase-を付けてkakaseとすると語幹はeとなり、母音語幹動詞となる。これに-(r)uをつけて文を終わることもできるが、さらに丁寧を表す-(i)mas-をつけてkakasemaskakasemasuとすることができる。
 
===形容詞===