「核分裂反応」の版間の差分

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Kasei-san (会話 | 投稿記録)
→‎核分裂生成物: 表の参考文献の出典がなかったので追記し、文献に基づいて加筆したが、データがないものはN/Aとした。データは文献に合わせて変更した。
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で与えられる。ここでA<sub>0</sub>はt=0つまり核分裂が起こった時点の放射能の強さ、αは定数であり1.2である。これをハンター・バロウの法則(Hunter Ballou's law)という<ref>三宅泰雄 『死の灰と闘う科学者』、岩波書店〈岩波新書B107〉、1972年、用語解説の4頁。</ref>。
 
以下では熱中性子によるウラン235およびプルトニウム239のおもな核分裂生成物の表を与える<ref>日本アイソトープ協会編、『アイソトープ手帳11版』、丸善、2011年、126頁から127頁。ISBN 978-4-89073-211-1</ref>。軽水炉等では熱中性子により核分裂を起こすため、原子力事故等で放出される核種は熱中性子による核分裂生成物となる。高速中性子による核分裂での収率は異なるため、高速増殖炉の運転中の事故や核実験や核戦争などが起こって[[原子爆弾]]が爆発したときなどに放出される核分裂生成物の収率は異なる。
 
{| class="wikitable"
|+ウラン235・プルトニウム239熱中性子による核分裂によで生じる主な核分裂生成物
!生成物!!ウラン235の収率!!プルトニウム239の収率!!半減期!!特記
|-
|style="width:20%" |[[セシウム]]133||6.7970%||7.02%||安定||一部は中性子捕獲により半減期約2年の[[セシウム134]]になる
|-
|[[ヨウ素]]135||6.3328%||6.54%||6.57h||崩壊で生成する[[キセノン]]135は原子炉でもっとも主要な毒物質で10-50%が中性子獲得によりキセノン136になり、残りは半減期9.14hでセシウム135になる。
|-
|[[ジルコニウム]]93||6.30%||3.80%||1.53My||
|-
|[[セシウム137]]||6.0919%||6.61%||30.17y||
|-
|[[テクネチウム]]99||6.05%||N/A||211ky||
|-
|[[ストロンチウム]]9089||54.7573%||281.9y72%||50.53d||
|-
|[[ストロンチ素131ム]]90||5.75%||2.8310%||828.02d9y||
|-
|[[プロメチム]]147素131||2.2783%||23.86%||8.62y02d||
|-
|[[サマリプロメチウム]]149147||12.0927%||安定N/A||2.62y||主要な毒物質のひとつ
|-
|[[サマリウム]]149||1.09%||1.22%||安定||主要な毒物質のひとつ
|ヨウ素129||0.66%||15.7My||
|-
|ヨウ素129||0.66543%||1.37%||15.7My||
|-
|[[キセノン]]133||6.70%||7.02%||5.2475d||
|}
 
== 参考文献 ==
<references />