「東中学3年5組」の版間の差分

『'''東中学3年5組'''』（ひがしちゅうがくさんねんごくみ）とは、[[桜中学シリーズ]]の『[[3年B組金八先生]]』の姉妹編として、[[1984年]][[10月12日]]～から同年[[12月21日]]にまで毎週金曜日20時から放送された[[TBSテレビ|TBS]]の学園[[ドラマ]]である。全10回。 その後、関東エリアで再放送があったものの、ビデオ化もDVD化もされていない。

学校側の徹底的な[[管理教育]]に押さえつけられた生徒たちと、新任教師（[[南こうせつ]]）の交流を描く。

管理教育とイジメが問題化した時期だったこともあり、管理教育とイジメそれらの問題をテーマの中心に据えていた。生徒達たちの登場シーンは、花瓶の水をイジメ対象の生徒のエリ襟口から流し込むシーンであり、学校内の陰湿な「いじめ」を扱った学校ドラマの嚆矢だろう。

理科担当である担任教師（南こうせつ）の口癖は「変態」で、おたまじゃくしが蛙に変態するように、生徒も大きく成長してほしい、との主旨で利用している。このことから、番組内でのあだ名は「変態先生、」または「変態」だった。番組のオープニングは生徒達たちの卒業アルバムの一言コメント集を背景としており、ほとんどの生徒の「中学の思い出」は「変態（先生）が来たこと」としている。

[[萩原流行]]が徹底した管理教育側の教員として、生徒の恐怖の対象として存在し、番組を通して南こうせつと教育理念でのぶつかり合いをし見せていた。最終回の最後の場面においても、「教育とは力です。生徒をグイグイと引っ張っていく力です」と南こうせつに言い放っており、最終的に何も解決しないまま終了した。

この番組は、管理教育側が敗北する様を描いて、見観る者のが溜飲を下げるような、管理教育を正面から批判するような作り方はせず、実際の教育現場の現状を描き、管理教育に対する是非の判断は視聴者に委ねる作りになっていたが、。

この作品をもって「『[[3年B組金八先生]]」』第1シリーズから続いた、中学校を舞台にしたドラマは一旦終了した。

* [[桜中学シリーズ]]