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=== 神道の禊(みそぎ)と魂振(たまふり) ===
神道では瞑想と言う語は使わないが、瞑想に相当する行法が存在し、[[禊]]と振魂と呼ばれている。
神道では瞑想と言う語は使わないが、瞑想に相当する行法が存在し、[[禊]]と振魂と呼ばれている。神代の昔、伊那那岐大神が体の穢れを払う為に「筑紫の日向の橘子戸の阿波岐原」で禊をしたとある。禊とは[[滝行]]とか[[水行]]の事である。また滝に入った後に「祓戸(はらいど)の大神」と連唱しつつ両手をヘソ下前方に右手を上にして掌を軽く組み合わせ、連続して上下に振り動かす動作を、振魂と呼ぶ。鎮魂の修行であり、体が律動的に振れる事を霊動(みたまなり)または霊払(みたまふり)と呼ぶ。動きを止めようとせず、無我の動きに任せる事が肝要とされる。これを鳥船行事と呼び、次に「生魂(いくたま)、足魂(たるたま)、玉留魂(たまるたま)」「国常立命(くにとこたちのみこと)」と大声で唱える。これを雄健行事と呼び、次に左手を腰にあてたまま九字を7回切る。これを雄詰行事と呼び、最後に両手を広げて差し上げると同時に息を吸い、次に両手を頭上に組み徐々に下げながら上体を屈指ながら息を吐く。これを三度反復する。これを気吹行事と呼ぶ。これらの行事を繰り返し行うのである。<ref>現代瞑想の世界 総解説 (自由国民社 1982年)</ref>
 
神代の昔、伊那那岐大神が体の穢れを払う為に「筑紫の日向の橘子戸の阿波岐原」で禊をしたとある。禊とは[[滝行]]とか[[水行]]の事である。
 
神道では瞑想と言う語は使わないが、瞑想に相当する行法が存在し、[[禊]]と振魂と呼ばれている。神代の昔、伊那那岐大神が体の穢れを払う為に「筑紫の日向の橘子戸の阿波岐原」で禊をしたとある。禊とは[[滝行]]とか[[水行]]の事である。また滝に入った後に「祓戸(はらいど)の大神」と連唱しつつ両手をヘソ下前方に右手を上にして掌を軽く組み合わせ、連続して上下に振り動かす動作を、振魂と呼ぶ。[[鎮魂]]の修行であり、体が律動的に振れる事を霊動(みたまなり)または霊払(みたまふり)と呼ぶ。動きを止めようとせず、無我の動きに任せる事が肝要とされる。これを鳥船行事と呼び、次に「生魂(いくたま)、足魂(たるたま)、玉留魂(たまるたま)」「国常立命(くにとこたちのみこと)」と大声で唱える。これを雄健行事と呼び、次に左手を腰にあてたまま[[九字]]を7回切る。これを雄詰行事と呼び、最後に両手を広げて差し上げると同時に[[]]を吸い、次に両手を頭上に組み徐々に下げながら上体を屈指ながら息を吐く。これを三度反復する。これを気吹行事と呼ぶ。これらの行事を繰り返し行うのである。<ref>瞑想情報センター『現代瞑想の世界 総解説 (自由国民社 1982年)の総解説。ISBN 442613708X</ref>
 
== 宗教・宗派を超えた視点 ==