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Wasserman (会話 | 投稿記録)
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唯一、1945年4月6日の菊水1号作戦発動時に、翌7、8日と合わせて陸海軍合わせて300機近くの特攻機が投入されたが、襲撃時刻を統一しなかった為に散発的な攻撃となる。突入に成功した機は比較的多かったものの、飛行技術の未熟さや興奮などの諸条件により、小型艦艇を目標にした特攻機が多かった<ref>ラッセル・スパー『戦艦大和の運命』148頁</ref>。その結果、駆逐艦「ブッシュ」、「コルホーン」、高速輸送艦「デッカーソン」、掃海駆逐艦「エモンズ」、輸送船「ローガンビクトリー」、「ホッブスビクトリー」、揚陸艇LST-447が沈没。護衛空母「サン・ジャシント」(至近距離突入)、正規空母「ハンコック」、戦艦「メリーランド」、駆逐艦「モリス」、「ハッチングス」、「ベネット」、「ロイツェ」、「マラニー」、「ハリソン」、「ニューカム」、「ホーワース」、「ヘインズワース」、「ハイマン」、「タウジング」、「ロングショー」、「グレゴリー」、護衛駆逐艦「ウィッター」、「フィバーリング」、「ウェスン」、敷設駆逐艦「ハリー・F・バウワー」、掃海駆逐艦「ロッドマン」、「ハーディング」、掃海艇「ファシリティ」、「ディフェンス」、「ラムソン」、「デバステーター」、掃海特務艇311号、321号、81号が損傷を受けた。また陸上砲撃により戦艦「ネバダ」が損傷を受け、水上特攻艇により駆逐艦「チャールズ・J・バジャー」、「ポーターフィールド」、資材輸送艦「スター」、「LSM-89」が損傷。他にも友軍艦からの誤射や衝突で数隻が損傷した。米戦艦を護衛中だった駆逐艦「ニューカム」では、特攻機が戦艦ではなく自分達に突入した事に対し、乗員が「どうして我々なんだ?」と困惑していたという<ref>ラッセル・スパー『戦艦大和の運命』150頁</ref>。東京のラジオは、米戦艦2隻、巡洋艦3隻、小型艦船57隻撃沈、米空母5隻を含む61隻を撃破したと報じた<ref>ラッセル・スパー『戦艦大和の運命』153頁</ref>。
 
アメリカ国立公文書館に保管されているアメリカ軍の機密文書には、アメリカ軍が視認できる距離まで接近できた特攻機のうち、至近自爆を含む命中効果率を半年間で56%と算定していた(日本側は特攻初期のフィリピン海域での特攻命中率を26〜28%と推定)<ref>Yahoo!ニュース時事通信2006年11月15日「旧日本軍の航空特攻作戦、命中効果率は56%=予想以上の戦果-米軍機密文書」(参考資料[http://forum.kijiji.co.jp/about230.html][http://b.hatena.ne.jp/entry/3249945])より</ref><ref name="hara">原勝洋『写真が語る「特攻」伝説』ベストセラーズ ISBN 9784584189795</ref>。また、アメリカ軍損害分分析班が1945年4月に行った集計では、特攻作戦が始まった1944年10月から1945年3月までにアメリカ海軍艦隊の視界に入った特攻機は計356機で、うちアメリカ海軍艦船への命中が140機(39%)、至近距離での爆発による被害が59機(17%)だった。半年間の航空特攻作戦でアメリカ海軍艦船20隻が沈没した(データには視界に入る前に米軍機によって撃墜された特攻機は含まれていない)<ref>神戸新聞 2006年11月15日(時事通信 後半部分:[http://nishiha.blog43.fc2.com/blog-entry-437.html 参考資料])より</ref>。他にも特攻機が敵に損害を与えた最終的な確率は諸説あるが、2割弱<ref>[[東海大学]]教養学部人間環境学科 [http://www.geocities.jp/torikai007/1945/kamikaze-statistic.html 鳥飼行博研究室 Torikai Lab Network「カミカゼ特攻機命中率56%の虚構」]より</ref><ref>小沢郁郎『つらい真実─虚構の特攻隊神話』ISBN 978-4-88621-014-2</ref><ref>[http://landinggear.hp.infoseek.co.jp/kamikaze/senka.htm 特集「神風特別攻撃隊」特攻による戦果]より</ref>との見方が比較的多くなっている。ただし、視界に入らないうちに阻止されたものも含む実際の出撃数から算出される命中率は、5%程度である{{要出典|date=2008年10月}}。
 
==== 諸外国の反応 ====