削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
175行目:
 
池田清彦は「科学は資金面に関しては、社会の[[寄生虫]]のようなもの」と表現している<ref>池田清彦『科学とオカルト』p.182</ref>。
また、「現代科学は、自己増殖という欲望をもつ生命体に似ている。ひとたび科学のある専門分野が巨大化の道をたどり始めると、これを止めるのは容易ではない。(科学が巨大化すると)そこにつぎ込まれるカネが膨大になるわけだから、それで食ってる奴が大勢でてくる。関係者にとってみれば、[[巨大科学]]がつぶれるかどうかは死活問題であるから、さらなる巨大化のために、あらゆる努力を惜しまないことになる」とも述べている
{{Sfn|池田清彦|2006|pp=179-|loc=「巨大科学の問題点」}}。
 
また、「[[巨大科学]]は、なんだか日本の公共工事に似ている」とも述べている。かつてはそれなりの経済効果があったが、最近では意味がないものが多く、借金だけが累積するという最悪の構造になっている。(土木事業の例だと)もうかるのはゼネコンとそれに癒着した政治家だけであり、国と地方自治体の借金は膨大になっており、国民が税金を徴収される形でそれを払わなければならない状態であり、「大多数の国民にとってメリットよりデメリットの方がはるかに大きい」と述べている。一度、制度として作られたものを変化させることは、いかなる制度であっても容易ではなく、「公共事業が大変なお荷物になったのと同じように、巨大科学もまた、やっかいなお荷物にならない保証はない」と述べられている
{{Sfn|池田清彦|2006|p=181}}。
 
199行目:
 
研究者が、科学の研究において行うデータの偽造や研究の捏造は「'''[[科学における不正行為]]'''」と呼ばれている。
 
=== 諸問題関連項目 ===
* [[巨大科学]]
* [[科学における不正行為]]
 
== 21世紀の科学 ==