「ビームスプリッター」の版間の差分

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'''ビームスプリッター''' は、[[光束]]を二つ(場合によってはそれ以上)に分割する[[光学]]分野の装置である。ビームスプリッターに入射した光の一部は反射し、一部は透過する。反射光と透過光の強さがほぼ1:1のものを'''ハーフミラー'''と呼ぶ。[[偏光]]成分を分離できるものもある(偏光ビームスプリッター)。光学ピックアップ、反射型液晶プロジェクタ、光通信機器、光子乱数発生器などに用いられる。反射光と透過光の強さがほぼ1:1のものを'''ハーフミラー'''と呼ぶ。また、板状のものをこう呼ぶ場合もある。
 
== 構造と応用 ==
プリズム型、平面型、ウェッジ基板型がある。プリズム型は直角プリズムを二つ貼り合わせ、接合面には[[誘電体]]多層膜や[[金属薄膜]]のコーティングを施してあるタイプである(キューブビームスプリッター)。簡単なものは、薄いガラス膜でできている。
 
[[コンパクトディスク|CD]]などの光ディスク読み取り装置では、[[レーザー]]光をビームスプリッターを用いて反射層に当て、反射光を同じビームスプリッターで分離して反射層に対向する光検出器に当てる。反射光を半導体レーザーに入射させないように、偏光ビームスプリッターと1/4波長板が用いられる。この際、反射層に当てるビームを3つ複数に分け、[[トラッキング]]信号を得る場合もある。
 
[[Image:CD pickup and beam splitter.PNG|thumb|250px|偏光ビームスプリッターの応用例: 光学ピックアップ]]
 
また、可干渉光をビームスプリッターで二つにわけ、二つの光路に通し、後に両者を干渉させると、光路長のわずかな差を検出することができる。
 
== ハーフミラー ==
ハーフミラーはまた、対象者に気付かれずに観察する用途にも用いられる。例えば明るい室内の壁にハーフミラーを設置し、その陰の暗い部分にカメラを仕込むと、室内からはハーフミラーは通常の鏡に見え、暗い壁内のカメラは見えない。一方、カメラからは室内の様子が見える。乗車用[[ヘルメット#乗車用ヘルメット|ヘルメット]]の風防(シールド)や[[眼鏡]]のレンズ部分をハーフミラーに加工したものもある。ライダーの表情や眼鏡利用者の視線を相手に見せないようにすることができる。
 
== 関連項目 ==