「地底戦車」の版間の差分

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[[日中戦争]]が始まった[[1937年]](昭和12年)には国防科学雑誌「機械化」が創刊され、[[小松崎茂]]などにより局面打開のための新兵器として地底戦車が描かれている。
日本軍は[[日露戦争]]において[[旅順要塞]]を攻略するために坑道を掘り進む[[坑道戦]]を行って成功し、[[第一次世界大戦]]でも各国が坑道戦を行ったが、坑道戦には長時間を要するため坑道を素早く掘り進む兵器の実現が望まれていた。実際に日本軍では[[装甲作業機|潜行掘壕機(SK機)]]という作業車(ただし、これは本項で言う「ドリル車両」ではなく、土木作業車)の研究を行っている。また、ドイツ軍は[[1934年]]にドリルを装備した連結戦車「[[ミドガルドシュランゲ]]」の研究を行ったが、翌年には実用化を断念している。
 
[[1941年]](昭和16年)に[[海野十三]]が発表した少年向けSF作品「未来の地下戦車長」は、地底戦車(作中では地下戦車)の開発を目指す少年技師が数々の困難を乗り越えていくもので、地底戦車の持つ問題点([[#実用性と問題点|後述]])が既に指摘されている。
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戦後になると自由なSF作品が日本でも発表されるようになり、前述の小松崎茂は「[[地球SOS]]」を発表し、その中で地底戦車をイラストとともに登場させている。また、本格的な特撮を使用したSF映画も製作されるようになり、[[東宝]]は小松崎をコンセプトデザインに迎え、「[[地球防衛軍 (映画) |地球防衛軍]]」「[[海底軍艦 (映画) |海底軍艦]]」を製作する。これらに登場した地底戦車型ロボット怪獣「[[モゲラ]]」や地海空併用潜水艦「[[轟天号]]」はリメイク作品にも登場するほか、[[氷河戦士ガイスラッガー|ソロン号]]や[[恐竜大戦争アイゼンボーグ|アイゼンボーグ号]]等、ドリル付航空機などの亜種をも産み出している。
 
1960年代まではあまり外国の作品には登場してこなかったが、1966年に放送された[[イギリス]]の「[[サンダーバード (テレビ番組)|サンダーバード]]」では「モグラー」(Mole)が登場し、[[今井科学]]から「ジェットモグラ」の商品名で発売された[[プラモデル]]とともに人気を博した。なお、1976年に「地底世界ペルシダー」が「[[地底王国]]」として映画化された際には、製作にサンダーバードの旧スタッフによって製作されが参加したためジェットモグラに酷似した鉄モグラが登場している。
 
同時期、[[緑商会]]が発売した「地中戦車モグラスシリーズ」はオリジナルデザインの地底戦車で、前述のジェットモグラとともにプラモデルの中で地底戦車ブームを担うこととなる。