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'''沙流郡'''（さるぐん）は、[[北海道]]（[[日高国]]）[[日高振興局]]の[[郡]]。▼
▲'''沙流郡'''（さるぐん）は、北海道の[[郡]]。
{{郡データ換算|北海道|日高町|平取町}}
以下の2町を含む。
* [[日高町 (北海道)|日高町]]（ひだかちょう）
* [[平取町]]（びらとりちょう）
==
[[1879年]]（[[明治]]12年）に行政区画として発足して以来、郡域は上記2町のまま変更されていない。
[[江戸時代]]の沙流郡域には、[[松前藩]]によってサル[[場所]]が開かれていた。陸上交通は、[[渡島国]]の[[函館市|箱館]]から[[道東]]や[[千島国]]方面に至る道（[[国道235号]]の前身）が通じ、海上交通は門別に[[北前船]]が寄航することもあった。[[寛政]]10年ころ、幕府巡検使[[近藤重蔵]]によって[[義経神社]]が創祀される。[[江戸時代#江戸時代後期|江戸時代後期]]、沙流郡域は[[蝦夷地|東蝦夷地]]に属していた。国防のため寛政11年沙流郡域は[[天領]]とされたが、[[文政]]4年には一旦松前藩領に復したものの、[[安政]]2年再び天領となり[[仙台藩]]が警固を担当した。[[戊辰戦争]]（[[箱館戦争]]）終結直後の[[1869年]]、[[大宝律令]]の[[国郡里制]]を踏襲し沙流郡が置かれる。[[北海道 (令制)|北海道]][[日高国]]に属した。[[明治]]2年[[11月24日]]から明治4年8月の[[廃藩置県]]まで[[仙台藩]]と[[彦根藩]]（南東部）によって分領支配が行われた。▼
== 歴史 ==
*[[1882年]]2月8日、[[三県一局時代#廃使置県|廃使置県]]にともない[[札幌県]]の所管となる。▼
=== 郡発足までの沿革 ===
*[[1909年]][[4月1日]] - 北海道二級町村制施行に伴い、沙流郡に門別村が成立する。（1村）▼
[[江戸時代]]の沙流郡域には、[[松前藩]]によってサル[[場所]]が開かれていた。陸上交通は、[[渡島国]]の[[函館市|箱館]]から[[道東]]や[[千島国]]方面に至る道（[[国道235号]]の前身）が通じ、海上交通は門別に[[北前船]]が寄航することもあった。[[寛政]]10年ころ、幕府巡検使[[近藤重蔵]]によって[[義経神社]]が創祀される。
*[[1917年]] - 人口：12,462名。[[マラリア]]患者数：30名。▼
▲
*[[1943年]][[4月29日]] - 右左府村が日高村に改称。▼
=== 郡発足以降の沿革 ===
[[画像:Urakawa-shicho.png|thumb|245px|北海道一・二級町村制施行時の沙流郡の町村（1.右左府村 2.平取村 3.門別村 紫：日高町 青：区域が発足時と同じ町村）]]
*[[1946年]][[10月5日]] - 指定町村制廃止。▼
* [[明治]]2年
*[[1952年]]4月1日 - 門別村が町制施行し[[門別町]]となる。（1町2村）▼
** [[8月15日 (旧暦)|8月15日]]（[[1869年]][[9月20日]]） - [[北海道 (令制)|北海道]]で[[国郡里制]]が施行され、'''[[胆振国]]'''および'''沙流郡'''が設置される。'''[[開拓使]]'''が管轄。
*[[1954年]][[11月1日]] - 平取村が町制施行し平取町となる。（2町1村）▼
** [[11月24日 (旧暦)|11月24日]]（1869年[[12月26日]]） - 南西部が'''[[彦根藩]]'''、残部が'''[[仙台藩]]'''の領地となる（[[北海道の分領支配]]）。
*[[1962年]]11月1日 - 日高村が町制施行し日高町となる。（3町）▼
* 明治4年[[8月20日 (旧暦)|8月20日]]（[[1871年]][[10月4日]]） - [[廃藩置県]]により再び'''開拓使'''の管轄となる。
*[[2006年]][[3月1日]] - 門別町・日高町が合併し、日高町が発足。（2町）▼
* 明治12年（[[1879年]]）[[7月23日]] - [[郡区町村編制法]]の北海道での施行により、行政区画としての'''沙流郡'''が発足。
* 明治13年（[[1880年]]）3月 - [[勇払郡]]外四郡役所（勇払[[白老郡|白老]][[千歳郡|千歳]]沙流[[新冠郡|新冠]][[静内郡|静内]]郡役所）の管轄となる。
* 明治19年（[[1886年]]）[[1月26日]] - [[三県一局時代#廃県置庁|廃県置庁]]により'''[[北海道庁 (1886-1947)|北海道庁]]'''札幌本庁の管轄となる。
* 明治20年（[[1888年]]）6月 - [[浦河郡]]外六郡役所（[[浦河郡|浦河]][[三石郡|三石]][[様似郡|様似]][[幌泉郡|幌泉]]沙流新冠静内郡役所）の管轄となる。
* 明治30年（ [[1897年]]）[[11月5日]] - 郡役所が廃止され、'''[[浦河支庁]]'''の管轄となる。
* 明治42年（[[1909年]][[4月1日]] - [[北海道一・二級町村制|北海道二級町村制]]の施行により、門別村、佐瑠太村、平賀村、富仁家村、波恵村、慶能舞村、賀張村、厚別村、菜実村の区域をもって'''[[門別町|門別村]]'''（二級村）が発足。（1村）
▲* [[大正]]6年（[[1917年]]） - 人口：12,462名。[[マラリア]]患者数：30名。
** '''[[日高町 (北海道)|右左府村]]'''（二級村、単独村制、現・日高町）
** '''[[平取町|平取村]]'''（二級村） ← 平取村、紫雲古津村、荷菜村、二風谷村、荷負村、長知内村、幌去村、貫気別村、荷菜摘村（現・平取町）
* [[昭和]]4年（[[1929年]]）4月1日 - 門別村が[[北海道一・二級町村制|北海道一級町村制]]を施行。
* 昭和7年（[[1932年]]）[[8月15日]] - 浦河支庁が改称して'''[[日高支庁]]'''となる。
* 昭和18年（[[1943年]]）
** [[6月1日]] - [[北海道一・二級町村制]]が廃止され、北海道で[[町村制]]を施行。二級町村は[[指定町村]]となる。
* 昭和22年（[[1947年]]）[[5月3日]] - [[地方自治法]]の施行により'''[[北海道]]'''日高支庁の管轄となる。
▲* 昭和29年（[[1954年]]）[[11月1日]] - 平取村が町制施行して'''[[平取町]]'''となる。（2町1村）
▲* [[平成]]18年（[[2006年]]）[[3月1日]] - 門別町・日高町が合併し、改めて'''日高町'''が発足。（2町）
* 平成22年（[[2010年]]）4月1日 - 日高支庁がそれぞれ廃止され、'''[[日高振興局]]'''の管轄となる。
== 参考文献 ==
* [[角川日本地名大辞典]] 1 北海道
* 内務省衛生局保健衛生調査室編『各地方ニ於ケル「マラリア」ニ関スル概況』1919年（大正8年）発行（2008年1月21日現在、国立国会図書館の『近代デジタルライブラリー』で閲覧可能）
== 関連項目 ==
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* [[北前船]]
* [[北海道の分領支配]]
{{日高国の郡}}
{{日高支庁の自治体}}
{{デフォルトソート:さるくん}}
[[Category:日高国|郡さるくん]]
[[Category:北海道の郡
[[Category:日高管内]]
[[en:Saru District, Hokkaidō]]
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