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線形性を持つ物理系において,[[階段関数]]を入力した時の[[応答関数]]のことを'''緩和関数'''という.
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緩和関数は不可逆過程の統計力学で重要な役割を演じる.ある一定の外力のもとで熱平衡状態にある系を考えた時,<math>t=0</math>でこの外力を取り除いたとすると,この系は外力のない場合の熱平衡状態に近づいていく.このとき,一般に系の物理量<math>A(t)</math>が<math>t > 0</math>にその平衡値<math>A_{eq}</math>に近づいていく様子は,外力の強さ<math>X</math>が十分小さい場合には次式にように[[線形近似]]で表される.
:<math>A(t)=A_{eq}+\Psi(t)X</math>
この式に現れる関数<math>\Psi(t)</math>が緩和関数である.
== 参考文献 ==
* 『物理学辞典』 培風館、1984年
==関連項目==
*[[応答関数]]
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