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|画像説明=エドモンド・カートライト
|生年月日=[[1743年]][[4月24日]]
|生誕地=[[イギリス]]{{GBR1606}} [[ノッティンガムシャー]]、マーナム
|没年月日=[[1823年]][[10月30日]]
|死没地=イギリス{{GBR}} [[サセックス]]、[[ヘイスティングス]]
|職業=[[牧師]]、[[実業家]]、[[発明家]]
|配偶者=
|resting_place = [[サセックス]]、バトル
|nationality = {{ENG}}
|known_for = [[力織機]]
|signature = Cartwright_Edmund_signature.jpg
}}
[[File:Cartwright Edmund signature.jpg|thumb|150px|カートライトのサイン]]
'''エドモンド・カートライト<ref>名はエドワード(Edward)とも</ref>'''(Edmund Cartwright, [[1743年]][[4月24日]] - [[1823年]][[10月30日]])は[[イギリス]]の[[牧師]]、[[実業家]]、[[発明家]]。特に自動[[織機]]([[力織機]])の開発で名高く、イギリスの[[産業革命]]に貢献した。
 
'''エドモンド・カートライト'''<ref>名はエドワード(Edward)とも</ref>'''(Edmund Cartwright, [[1743年]][[4月24日]] - [[1823年]][[10月30日]])は[[イギリス]]の[[牧師]]、[[実業家]]、[[発明家]]。特に自動[[織機]]([[力織機]])の開発で名高く、イギリスの[[産業革命]]に貢献した。
== 経歴 ==
イギリスの[[ノッティンガム]]の旧家の家柄に生まれる。[[オックスフォード大学]]を卒業。以後40代頃まで牧師を生業とする。[[1784年]]に[[リチャード・アークライト]]の[[水紡機]]の[[特許]]が失効し、[[マンチェスター]]に綿糸が多く出回った。それに伴い[[力織機]]が不足したためカートライトは力織機を作製しはじめ、翌年に力織機の基本特許を取得し、それに伴って[[ドンカスター]]と[[マンチェスター]]に工場を設立したが後者は[[1792年]]に焼き打ちで焼失した。年を重ねるごとに力織機の新しい特許を取得し力織機以外にも[[1789年]]に[[梳毛機]]、[[1792年]]に[[ロープ製造機]]、[[1797年]]に[[アルコール機関]]を発明した。
 
== 経歴生涯 ==
当時の発明家は発明だけでは収入はなかったが[[イギリスの議会|英国議会]][[庶民院]]カートライトの功績を称え1万ポンドを贈った。その後は[[ケント (イングランド)|ケント]]に移住し1823年に[[サセックス]]で死去。
イギリスの[[ノッティンガムシャー]]の旧家の家柄に生まれる。ウェイクフィールドの [[:en:Queen Elizabeth Grammar School, Wakefield|Queen Elizabeth Grammar School]] で学び、[[オックスフォード大学]]ユニバーシティ・カレッジを卒業。以後40代頃まで[[イングランド国教会]]の牧師を生業とする。1779年[[レスターシャー]]のゴードビーマーウッドの教区牧師となり、1783年には[[リンカン大聖堂]]の受禄聖職者となった。
 
[[Fileファイル:Cartwright Edmund signatureropemaking.jpg|left|thumb|150px|カートライトのサインロープ製造機]]
イギリスの[[ノッティンガム]]の旧家の家柄に生まれる。[[オックスフォード大学]]を卒業。以後40代頃まで牧師を生業とする。[[17841785年]]に[[リチャード・アークライト]]の[[水紡機]]の[[特許]]が失効し、[[マンチェスター]]に綿糸が多く出回った。それに伴い以前から[[織機]]が不足したためカートライトは1784年に力織機を作製設計しはじめ、1785年に力織機の基本特許を取得し、それに伴って[[ドンカスター]]と[[マンチェスター]]に織物工場を設立したが後者は[[1792年]]に焼き打ちで焼失した。年を重ねるごとに力織機の新しい特許を取得し力織機以外にも[[1789年]]に[[{{仮リンク|梳毛機]]|en|wool combing machine}}、[[1792年]]に[[ロープ製造機]]、[[1797年]]に[[アルコール機関(水の代わりにアルコールを使用した[[蒸気機関]]を発明した<ref>{{1911}}</ref>
 
1790年、[[マンチェスター]]のゴートン出身のロバート・グリムショーはマンチェスター中心部に織物工場を建設し500台の力織機を導入する予定だったが、30台を設置した時点で火災で焼失した。[[織機|手織り機]]の[[織り|織り手]]が職を失うことを恐れて放火したのではないかと見られている。この工場は再建されなかった。
 
当時の発明家は発明だけでは収入はなかったが、1809年[[イギリスの議会|英国議会]][[庶民院]]がカートライトの功績を称え1万ポンドを贈った。その後は[[ケント (イングランド)|ケント]]に移住。1821年、[[王立協会]]のフェローに選ばれた<ref>{{Cite web|url= http://www2.royalsociety.org/DServe/dserve.exe?dsqIni=Dserve.ini&dsqApp=Archive&dsqCmd=Show.tcl&dsqDb=Persons&dsqPos=1&dsqSearch=%28Surname%3D%27cartwright%27%29|title= Library and Archive Catalogue| publisher= Royal Society| accessdate= 2010-12-21}}</ref>。1823年[[サセックス]]の[[ヘイスティングス]]で死去し、サセックスのバトルに埋葬された<ref>{{Cite book| author = Strickland (?), M. | title = A Memoir of the Life, Writings, and Inventions, of Edmund Cartwright, D.D. FRS, Inventor of is Power Loom, Etc. Etc. | year = 1843 | publisher = Saunders and Otley | location = London}}</ref>。
 
== 力織機 ==
[[ファイル:TM158 Strong Calico Loom with Planed Framing and Catlow's Patent Dobby.png|thumb|right|ドビー織り機構のある1890年代の織機。Textile Mercury に掲載されたイラスト]]
カートライトは[[織り]]の機械化を成し遂げた。[[ジェニー紡績機|紡績機]]と{{仮リンク|工場制|en|factory system}}は既に存在していた。1784年に世界初の[[力織機]] ([[:en:power loom|power loom]]) を設計し、1785年に特許を取得したが、実用性は乏しかった。1789年、実用に耐える織機の特許を取得し、後の発明家らが改良を行う基盤となった。機械的に駆動できる織機は1人の人間がついて操作する必要はあったが、手動の織機より遥かに生産力が高く、商業的成功を収めた。なお、力織機の開発にあたっては Zach Dijkhoff という年老いた職人が手助けした。
 
アークライトが[[織機]]に付加したのは、送り出し機構、経糸と緯糸の停止機構、織機動作中に経糸にのりを塗る機構である。アークライトは[[ドンカスター]]で力織機を使った織物工場を操業開始したが、数多くの問題が見つかり、その対策に追われた。例えば、小割板を別々に動かすためにクランクと偏心ホイールを導入した。また、[[シャトル (織物)|シャトル]]がシャトルボックスに入らなかったときに織機を自動停止するようにし、シャトルボックス内でシャトルが撥ねるのを防ぐようにした。さらに織れた布をピンと張るための自動伸子(テンプル)を追加した。1793年、この工場は債権者の手に渡っている。
 
1792年、力織機に関する最後の特許を取得している。それは、複数のシャトルボックスを備えた織機で、チェック模様や格子縞を織ることができる織機だった。しかし彼の努力はあまり効果がなかった。彼は織機に経糸を設置した状態で糊付けする方式や織機に経糸を設置する前に糊付けする方式を試したが、どれもうまくいかなかった。これを解決したのは{{仮リンク|ウィリアム・ラドクリフ|en|William Radcliffe}}と助手のトーマス・ジョンソンで、1803年のことである。彼らは整経を行うビーム経糸巻取り機と巻き取った経糸を糊付けする機械を発明した。
 
== 親族 ==
*兄は改革の父と呼ばれた[[:en:John Cartwright (political reformer){{仮リンク|ジョン・カートライト]]|en|John Cartwright (political reformer)}}([[1740年]][[9月17日]] - [[1824年]][[9月23日]])。
*娘のエリザベスは作家の[[:en:Mrs Markham{{仮リンク|ミセス・マーカム]]|en|Mrs Markham}}([[1780年]][[8月3日]] - [[1837年]][[1月24日]])。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book| author = Cartwright, Edmund | title = Armine and Elvira: A Legendary Tale | year = 1772 | publisher = John Murray | location = London | edition = 3 | url = http://books.google.com/books?id=7eiGrKz4rB4C&printsec=frontcover&dq=Edmund+Cartwright#PPA3,M2 }}
* {{Cite book| author = Strickland (?), M. | title = A Memoir of the Life, Writings, and Inventions, of Edmund Cartwright, D.D. FRS, Inventor of the Power Loom, Etc. Etc. | year = 1843 | publisher = Saunders and Otley | location = London | url = http://books.google.com/books?id=CbQ3AAAAMAAJ&printsec=frontcover&dq=Edmund+Cartwright#PPR3,M2 | accessdate = 2008-04-21}}
 
== 外部リンク ==
* [http://www.bbc.co.uk/history/historic_figures/cartwright_edmund.shtml Edmund Cartwright] - at Historic Figures at the BBC
* [http://www.cottontimes.co.uk/cartwrighto.htm ''"Edmund Cartwright and the power loom"''] - at Cotton Times
* [http://www.grimshaworigin.org/WebPages/ArkCartw.htm ''"Richard Arkwright and Edmund Cartwright: Inventors of Important Textile Manufacturing Machines"''] - at Grimshaw Origins
* {{1911}}
 
{{Normdaten|VIAF=47545855}}
{{Persondata
|NAME= Cartwright, Edmund
|ALTERNATIVE NAMES=
|SHORT DESCRIPTION=
|DATE OF BIRTH= April 24, 1743
|PLACE OF BIRTH= Marnham, Nottinghamshire
|DATE OF DEATH= October 30, 1823
|PLACE OF DEATH= Hastings, Sussex
}}
{{DEFAULTSORT:かあとらいと えともんと}}
[[Category:1743年生]]
[[Category:1823年没]]
[[Category:イギリスの実業家]]
[[Category:イギリスの発明家]]
[[Category:王立協会]]
[[Category:イングランド出身の人物]]
[[Category:1743年生]]
[[Category:1823年没]]
 
[[ar:إدموند كارترايت]]