「ルカによる福音書」の版間の差分

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ある聖書学者の研究によれば『ルカ福音書』の1151節のうち、389節が『マタイ福音書』・『マルコ福音書』と共通であり、176節は『マタイ福音書』とのみ共通、41節が『マルコ福音書』のみと共通、544節が『ルカ福音書』のみにみられるという。これらの三つの福音書が同じ言語で書かれていたであろうことを思わせる多くの証左がある。
 
『ルカ福音書』特有の[[たとえ話]]は全部で17ある。ルカはマタイ・マルコにない物語を盛り込むことでイエスの「七つの奇跡」を構成している。ルカ、マタイ、マルコは共観福音書と呼ばれるように、似通った部分が多い。たとえばマルコは7%がオリジナルであるが、93%は他の二つのいずれかと共通である。同じように見ていくとマタイは42%のオリジナルと58%の共通部分からなり、ルカは59%のオリジナル部分と41%の共通部分からなる。いいかえれば『マルコ福音書』の14分の13、『マルコタイ福音書』の七分の四、『ルカ福音書』の五分の二が同じ言語で同じ出来事について語っているのである。
 
『ルカ福音書』は文体においてもマルコやマタイよりも洗練されており、[[ヘブライ語]]に由来する表現などがほとんど含まれていない。ラテン語はわずかに含まれているが、[[シリア語]]は含まれない。ヘブライ語は「シケラ」という言葉のみ用いられる。シケラというのは酒の名前であるが、おそらく椰子の実からつくられたものであると考えられる。[[旧約聖書]]からの引用は28箇所である。