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物質に[[振動数]]<math>\nu_i</math>の[[単色光]]を当てて散乱されると,[[ラマン効果]]によってストークス線<math>\nu_s</math>と反ストークス線<math>\nu_a</math>のラマン線が現れる.ラマン線の波長や[[散乱強度]]を測定して,物質の[[エネルギー準位]]を求めたり,物質の同定や定量を行う分光法を'''ラマン分光法'''と呼ぶ.
#REDIRECT [[ラマン効果]]
 
== 共鳴ラマン分光法 ==
ラマン線を生じる遷移の中間エネルギー状態は仮想状態であるが,これがたまたま分子の実在のエネルギー準位と一致すると非常に強い散乱が起こり,'''共鳴ラマン分光法'''と呼ばれる.
 
== ラマン分光光度計 ==
測定には,[[光源]],試料照射部,[[分光器]],散乱[[光検出器]]で構成される'''ラマン分光光度計'''が用いられる.ラマン散乱の断面積が小さいため散乱光は弱いので,ラマン分光用の励起光源には[[レーザー]]が用いられている.また,ラマン散乱光は通常種々の原因の強い[[迷光]]を伴うので,分光器の迷光レベルをできるだけ低くするために[[ダブルモノクロメーター]]がよく用いられる.
 
== 特徴 ==
ラマン分光の特徴として,[[赤外分光法]]では測定が困難な水溶液のスペクトルが容易に測定でき,しかも微小量の試料でよいことから,水溶液の定性,定量分析に適している.また,[[強誘電体]]の[[相転移]]機構や[[結晶]]の[[格子振動]]などの固体の物性研究にも応用されている.
 
== 参考文献 ==
* 『物理学辞典』 培風館、1984年
 
{{DEFAULTSORT:らまんふんこうほう}}
[[Category:分光法]]
 
[[ca:Espectroscòpia Raman]]
[[cs:Ramanova spektroskopie]]
[[de:Raman-Spektroskopie]]
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