「チューレ (小惑星)」の版間の差分

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{{天体 基本
| 色 = 岩石天体
| 和名 = トゥチューレ<br />(トゥテューレ)
| 英名 = 279 Thule
| 分類 = [[小惑星]]
| 軌道の種類 = [[小惑星帯]]<br />(トゥチューレ群)
}}
{{天体 発見
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{{天体 軌道
| 色 = 岩石天体
| 元期 = 20082012591430日 ([[ユリウス日|JD]] 2,454456,600200.5)
| 軌道長半径 = 4.270278 [[天文単位|AU]]
| 近日点距離 = 4.223241 AU
| 遠日点距離 = 4.317314 AU
| 離心率 = 0.0110086
| 公転周期 = 8.8285
| 軌道傾斜角 = 2.34 [[度 (角度)|度]]
| 近日点引数 = 8575.5971
| 昇交点黄経 = 73.6362
| 平均近点角 = 45234.9470
}}
{{天体 物理
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| 色 = 岩石天体
}}
'''トゥチューレ'''(またはテューレ、トゥーレ、279 Thule)は[[小惑星帯]]にある比較的大きな[[小惑星]]である。[[D型小惑星]]に分類され、有機物に富んだ[[ケイ酸塩]]、無水ケイ酸塩と[[炭素]]でできていると推定される。
 
1888年10月25日に[[ウィーン]]でヨハン・パリサによって発見された。かつてヨーロッパで極北にあると考えられていた[[トゥーレ]]にちなんで命名された。
'''トゥーレ'''(またはテューレ、279 Thule)は[[小惑星帯]]にある比較的大きな[[小惑星]]である。[[D型小惑星]]に分類され、有機物に富んだ[[ケイ酸塩]]、無水ケイ酸塩と[[炭素]]でできていると推定される。
 
1888年10月25日に[[ウィーン]]でヨハン・パリサによって発見され、かつてヨーロッパで極北にあると考えられていた[[トゥーレ]]にちなんで命名された。
 
2008年4月に関東および北陸地方で[[掩蔽]]が観測された。また、同年のライトカーブ観測により[[小惑星の衛星|衛星]]の存在が示唆されている。
 
== 軌道 ==
トゥチューレの軌道は通常の小惑星の軌道とは異なり、小惑星帯(メインベルト)の最も外側で[[木星]]と4:3の[[軌道共鳴]]状態にある。離心率がメインベルト小惑星の平均に近い[[ヒルダ群]]の小惑星とは異なり、トゥチューレの離心率は非常に小さい。その値は木星より小さく、地球より少し大きい程度である。このような小惑星は他に見つかっておらず、トゥチューレの軌道の起源は不明である。
 
トゥチューレの現在のこの軌道は、トゥチューレと太陽、木星との位置関係から必然的に決まったと考える天文学者もいる。これは[[カークウッドの空隙]]の生成原因と同じ理由で、他の小惑星の軌道はわずかにずれていたため離心率がこれほど低くならなかったと考えられている。
 
トゥチューレは、現在のところトゥチューレ群に属する唯一の小惑星とされている(資料によっては「トゥチューレ群は2個」と記述されているものもあるが、もう1個の名前は不明)。木星と4:3の軌道共鳴状態にある小惑星は他に (3552) [[ドン・キホーテ (小惑星)|ドン・キホーテ]]、(20898) [[ファウンテン・ヒルズ (小惑星)|ファウンテン・ヒルズ]]などが見つかっているが、これらは逆に離心率が非常に大きく、ドン・キホーテに至っては[[地球近傍小惑星]]でもある。
 
== 関連項目 ==
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{{小惑星ナビゲーター|パウリーナ (小惑星)|フィリア (小惑星)}}
{{DEFAULTSORT:ちゆうれ}}
[[Category:メインベルトの小惑星]]
[[Category:D型小惑星]]