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* [[博物学]]の視点から、主に自然界の事象を記述した著書。
* [[古代ローマ]]の[[博物学|博物学者]]、[[政治家]]の[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|プリニウス]](大プリニウス, [[22年|22]] / [[23年|23]] - [[79年|79]]が著した百科全書的な書。本項で詳述
* [[西晋]]の重臣[[張華]]の代表作。
* [[フランス]]の[[詩人]][[ジュール・ルナール]]([[1864年|1864]] - [[1910年|1910]])の[[散文詩]]集。
 
== プリニウスの博物誌 ==
[[ファイル:Naturalishistoria.jpg|thumb|170px|[[1669年]]版の表紙]]
『'''博物誌'''』(''Naturalis(Naturalis Historiæ'')Historiæ)は、[[1世紀]][[古代ローマ|ローマ]]の[[博物学|博物学者]]、[[政治家]][[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|プリニウス]]([[22年|22]] / [[23年|23]] - [[79年|79]])が著した書。全37巻。[[地理学]]、[[天文学]]、[[生物|動植物]]や[[鉱物]]などあらゆる[[知識]]に関して記述している。数多くの先行書を参照しており、必ずしも本人が見聞、検証した事柄だけではない。[[怪獣]]、[[巨人 (伝説の生物)|巨人]]、[[狼男|狼人間]]など今日から見れば荒唐無稽の非科学的な内容も多く含まれるし、学問的体系的な書とは言を完全に成してるわけではない。
 
古くから知られていたが、特に[[ルネサンス|ルネサンス期]]の[[15世紀]]に[[活版印刷]]で刊行されて以来、[[ヨーロッパ]]の知識人たちに愛読され、引用されてきた。[[科学史]]・技術史上の貴重な記述を含むほか、芸術作品についての記述は古代ローマ芸術についての資料として美術史上も珍重された。また、[[幻想文学]]にも影響を与えた。