「ニール・ゲーレルス・スウィフト」の版間の差分

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スウィフトは複数の[[波長]]を観測できる[[宇宙望遠鏡]]で、ガンマ線バーストの研究に利用されている。3種類の観測機器を搭載しており、[[ガンマ線]]、[[X線]]、[[紫外線]]~[[可視光線|可視光]]の各領域で、ガンマ線バーストとその残光を観測することができる。
 
スウィフトは機器のひ"BAT"呼ばれる視野の広いガンマ線望遠鏡で天空を監視しており、ガンマ線バーストの発生を検知すると、[[モーメンタムホイール]]を利用して、地上からの管制なしに衛星をその方向に向けることができる。この素早く向きを変える様子から「Swift」(和名[[アマツバメ]])と命名された。「Swift」という名前は何かの頭文字を並べたものではない。スウィフトの観測データは全て地上に送られ、プロジェクトに参加している研究者が利用できるようになっている。
 
また、スウィフトがガンマ線バーストを検出すると、その情報は直ちに地上の研究者に通知される。これにより、地上の大型望遠鏡を使用してバースト直後の天体を詳細に観測することも可能となった。
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衛星はSpectrum Astro社(現在は[[ジェネラル・ダイナミクス]]に買収されている)によって製造された。
 
== 観測装置 ==
スウィフトは3種類の観測装置を搭載し、ガンマ線・X線・紫外線・可視光線に渡る広い領域でガンマ線バーストとその残光を観測することができる。
 
;Burst Alert Telescope (BAT)
:2[[ステラジアン]]の広い視野をもつガンマ線(15-150k[[電子ボルト]])望遠鏡で、ガンマ線バーストの検出に使用される。バーストを発見すると探査機は姿勢を変えて詳しい観測を始める。年間およそ100個のガンマ線バーストがBATにより発見されている<ref name="about">{{cite web
| title = About the Swift Gamma-Ray Burst Mission | publisher = [[ゴダード宇宙飛行センター]]
| url = http://swift.gsfc.nasa.gov/docs/swift/about_swift/ | accessdate = 2012-12-27
}}</ref>。
;X線望遠鏡 (X-ray Telescope, XRT)
:BATが検出したガンマ線バーストをX線(0.3-10k電子ボルト)で追観測する。残光の[[電磁スペクトル|スペクトル]]を観測するほか、バーストの位置の絞り込みにも利用される。XRTは[[JET-X (宇宙望遠鏡)|JET-X]]宇宙望遠鏡のために開発されたハードウェアを基にしている<ref name="about" />。
;紫外/可視光望遠鏡 (UV/Optical Telescope, UVOT)
:XRTと同様にバーストの追観測に使用される。残光を紫外線と可視光(170-600ナノメートル)で観測し、0.5[[秒角]]の精度で発生位置を特定できる。明るい残光ではスペクトルの観測も可能で、その場合[[赤方偏移]]に基づいてバーストまでの距離を測ることができる。[[XMM-Newton|XMMニュートン]]の搭載機器の1つである可視光モニター (OM) を設計のベースとしている<ref name="about" />。
 
==参考文献==
{{reflist}}
<references />
 
== 外部リンク ==
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[[Category:宇宙望遠鏡]]
[[Category:エクスプローラー計画]]
 
{{space-stub}}
 
[[ar:مرصد سويفت الفضائي]]