削除された内容 追加された内容
Tribot (会話 | 投稿記録)
58行目:
しかしながら、[[CD-DA]]や[[DVD-Video|DVDビデオ]]、[[BDMV]]などと同様に、自分たちで[[作詞]]、[[作曲]]、[[演奏]]などを手がけてオリジナルのSACDを制作することは可能である。現在[[ティアック]]から「タスカム」ブランドで、そうした[[エンドユーザー|ユーザー]]向けにDSD録音対応の[[DVDレコーダー]]「[http://tascam.jp/product/dv-ra1000hd/ DV-RA1000HD]」が発売されている。最大の特長は、一般的なDVDレコーダーとは異なり、最大24bit/192kHzの[[リニアPCM]]形式での録音に加え、スーパーオーディオCDなどで利用されるDSD形式での録音が可能なこと。このレコーダー単体では、スーパーオーディオCDやDVDオーディオ形式のディスクは作成できないが、録音モードとしてBWF([[リニアPCM]])、DSIDIFF([[DSD]])、[[CD-DA]]の3種類が搭載されている。このため、このレコーダーで作成した[[DVD]]データディスクをマスターとしてプレス業者に委託すれば、オリジナルのスーパーオーディオCDソフトやDVDオーディオソフトを制作することが可能である。なお、一般的な音楽CD([[CD-DA]]形式)であれば、このレコーダー単体で作成可能である。
 
また、[[ソニー]]のノートPC「[[VAIO]]」に搭載されている[[SonicStage Mastering Studio]]などのソフトウェアを用いることで、DSD形式の音楽を[[DVD]]メディアに書き込んだ擬似的なSACDを作成することができるので、小ロットのディスク制作には向いている。ただし、VAIOの他にこの方法で作ったDSDディスクを再生可能な機器は、現在のところ一部のスーパーオーディオCDプレーヤーと[[PlayStation 3|プレイステーション3]](スーパーオーディオCD再生非対応モデルを含む)のみである。
 
== 現状 ==
65行目:
2003年11月にソニーからSACDを標準対応としたミニコンポ「[[Listen]]」を発売し、実売価格が4万円強からと普及価格であったものの、1年半程度で終焉している。
 
[[2006年]]に発売された[[PlayStation 3|プレイステーション3]](PS3)は2006年に発売された初期のモデルのみSACDの再生に対応している([[2007年]]に発売された[[PlayStation 2|プレイステーション2]]用ソフトの互換性等を削除したモデル以降はSACDの再生に非対応となった<ref>日本国内でSACDが再生できるのは初期型である60GB/CECHA00と20GB/CECHB00のみである。</ref>)。ファームウェア・バージョン2.00で光デジタル音声端子からの出力が可能になった。ただし、2.0chステレオのソフトについては、リニアPCM2.0chステレオ(44.1kHz/16bit)を出力{{要出典|date=2007年11月}}。5.1chサラウンドを収録したソフトについてはDTS5.1chサラウンド(48kHz/24bit)に変換して出力された。が、直後に出たバージョン2.01において、デジタル光出力ではリニアPCM2.0chステレオ(44.1kHz/16bit)のみ出力可能、DTS5.1chサラウンドでは出力されなくなった。ただし、HDMI端子接続ではリニアPCMに変換することで、2.0chステレオ(176.4kHz/24bit)と5.1chサラウンド(176.4kHz/24bit)のハイサンプリング&ハイビットで出力可能である。なお、DSDのビットストリーム出力には対応していない。
 
また[[DVD]]規格の一つである[[DVD#DVDオーディオ|DVDオーディオ]]は、ハイエンドユーザーを対象としている点ではスーパーオーディオCDと競合する規格である。DVDオーディオは[[パルス符号変調#リニアPCM|リニアPCM]]形式(非圧縮または[[可逆圧縮]])を採用。DVDビデオとの互換性を活かして映像との融合・低価格機種への展開などが見られるが、ソフト数ではスーパーオーディオCDの方が多い。一時は[[ベータマックス]]・[[VHS]]規格の対立のような[[規格争い]]が指摘されてきたが、その後オーディオ専業メーカーを中心にスーパーオーディオCD・DVDオーディオの両規格が再生可能な[[ユニバーサルプレーヤー]]が普及し、規格提唱メーカー(ソニーはスーパーオーディオCD専用、[[パナソニック|松下電器(現・パナソニック)]]と日本ビクターはDVDオーディオ専用、[[パイオニア]]と[[オンキヨー]]からもそれぞれスーパーオーディオCD専用プレーヤーが発売された<ref>尤も、パイオニアは当初DVDオーディオ陣営であったが、[[2001年]]以降に発売された新規機種からスーパーオーディオCD対応のDVDオーディオプレーヤーを発売している経緯がある(2008年度に発売された製品まで)。</ref>)以外はほぼその方向に向かった。しかしその後DVDオーディオは普及せず、SACD/CDが再生可能な機種が目立つようになってきた。