「計器着陸装置」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎原理: JPOV緩和
25行目:
航空機側の受信機は左右・上下のずれ量を検出し、パイロットにはCDI(Course Deviation Indicator, コース偏向指示器)またはCDIを含む統合計器に表示し提示する。または[[自動操縦]]装置を動作させる。[[パイロット]]または[[自動操縦]]装置がこの差を無くすように飛行することで、正しい経路に沿っての進入が可能となる。
 
MKRまたはT-DMEで滑走路までの距離がわかる。MKRは上空に指向性がある75MHzの信号で、航空機が通過したとき滑走路までの距離を表示と音によってパイロットに知らせる。インナーマーカー (IM) ・ミドルマーカー (MM) ・アウターマーカー (OM) の3種類がある。一般的には滑走路末端までそれぞれ 0.1[[海里|nm]](海里)・0.5 - 0.8nm・3.6 - 6nmであり、理想的なグライドスロープに航空機がのっていれば、それぞれ接地寸前・200ft・1400ft付近を通過したことが分かるようになっている。インナーマーカー・ミドルマーカー・アウターマーカーはそれぞれ、3kHz・1.3kHz・400Hzで変調された信号である。T-DMEは[[距離測定装置|DME]]と同じ原理であり、接地点まで連続的に距離測定が可能である。MKRまたはT-DMEが利用できないときは、それに代わるレーダーフィックスが必要であり、日本では認められていないが日本ではコンパスロケーター(最終進入路の開始地点にある[[無指向性無線標識|NDB]]局)等の航法施設によるフィックスで代替が可能となる場合もある。
<gallery>
ファイル:Vor indicator.png|[[超短波全方向式無線標識|VOR]]指示計 (CDI) での表示。縦線が左右、横線が上下の振れを表す。表示は正確にコースに乗っている状態を示す。