「トロール船」の版間の差分

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==軍用艦艇としてのトロール船==
[[画像:HMT_Acacia_IWM_FL_46.jpg|thumb|250px|イギリス海軍所属の[[ツリー級トローラー]]の1隻、アケイシャ([[アカシア]]の英語読み)(HMT T02 Acacia)<br/>1946年7月撮影]]
[[第一次世界大戦]]および[[第二次世界大戦]]中、多くのトロール船が徴用され[[掃海艇]]として使用された。これは掃海具を海中に投入し曳航するという掃海活動がトロール船の漁法に似ており、トロール船の設備が転用できるほか、乗組員もある程度特別に訓練を積まずともその種の作業に慣れていたからである。
 
これらの徴用掃海艇は哨戒任務にも従事し、イギリス等では「掃海艇としての能力を持つ近海用哨戒艇」の艦種区分の一つに「哨戒トローラー(Patrol trawler)」もしくは単に「トローラー(Trawler)」という名称をつけている。これには、徴用トロール船のほか、トロール船の設計を下敷きにして最初から軍として建造された、漁船としての装備能力ない「トロール船」がものも便宜上分類された。<br/>
これらの「哨戒トローラーは北大西洋で対潜哨戒・掃討、航路警備や掃海作業に従事し、多くの戦没艇を出しつつも一定の成果を挙げて活躍した。中には、戦後民間に払い下げられて漁船に改装され、名の通りの本物の「トロール船」になったものもあった。
 
[[冷戦|冷戦期]]には、いくつかの国がトロール船に電子機器を積んで[[情報収集艦|スパイ船]]に仕立て、敵国の電子情報の収集([[シギント]])にあたった。特に、[[ソビエト海軍]]は漁船として建造されたものを改造したのではなく、最初から“一見漁船のような外観”の「電子情報収集艇」を建造し、世界各地で情報収集任務に当たらせている。